報道発表

日・モロッコ王国外相会談及びワーキング・ディナー

令和6年5月31日
ナースィル・ブリタ・モロッコ外務・アフリカ協力・在外モロッコ人大臣と握手する上川外務大臣
ナースィル・ブリタ・モロッコ外務・アフリカ協力・在外モロッコ人大臣と会談を行う上川外務大臣
ナースィル・ブリタ・モロッコ外務・アフリカ協力・在外モロッコ人大臣とともに協力覚書への署名を行い握手する上川外務大臣

 5月31日、午後6時10分から、上川陽子外務大臣は、訪日中のナースィル・ブリタ・モロッコ王国外務・アフリカ協力・在外モロッコ人大臣(H.E. Mr. Nasser Bourita, Minister of Foreign Affairs, African Cooperation and Moroccan Expatriates of the Kingdom of Morocco)との間で、日・モロッコ王国外相会談(約30分間)及びワーキング・ディナー(約70分間)を行ったところ、概要は以下のとおりです。両外相は外相会談後、「強化されたパートナーシップに係る協力覚書」の署名式を行いました。

  1. 冒頭、上川大臣から、ブリタ・モロッコ外相の訪日を歓迎した上で、両国は皇室・王室間の友好関係に基づき歴史的な友好国である旨述べました。また、経済面をはじめ協力を重ねてきたパートナーとして、両国関係を一層強化していきたい旨発言しました。これに対し、ブリタ外相からは、今回の日本政府の歓待に感謝するとともに、信頼できるパートナーである日本との間で「強化されたパートナーシップ協力覚書」を契機として、政治・安全保障、インフラや再生エネルギーを含む経済、食料安全保障など、幅広い分野での二国間の連携を強化していきたい旨発言がありました。
  2. また、上川大臣から、「西サハラ」問題に関し、日本の従来の立場に基づき、モロッコ自治提案に留意し、本件の解決に向けてプロセスを前進させるためのモロッコの真摯かつ信頼できる努力を歓迎する旨述べました。これを受け、ブリタ大臣は、上川大臣の発言を歓迎する旨述べました。
  3. そのほか、双方は、中東情勢、サヘル地域及びギニア湾沿岸諸国の情勢、北朝鮮を含む東アジア情勢等の地域情勢や安保理改革を含む国連の機能強化、女性・平和・安全保障(WPS)、国際場裡における協力等について意見交換を行いました。また、双方は、日本・アラブ経済フォーラムやTICADといった枠組みでの協力についても確認しました。
(参考)別添
 強化されたパートナーシップ協力覚書(英語原文(PDF)別ウィンドウで開く和文骨子(PDF)別ウィンドウで開く

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