報道発表

松本洋一郎外務大臣科学技術顧問等による上川外務大臣表敬
(「科学技術外交とODA」に係る提言の提出)

令和6年5月16日
松本顧問から上川外務大臣に「科学技術外交とODA」に係る提言が手交される様子
意見交換を行う上川外務大臣と松本顧問の様子

 5月16日、17時10分から30分間、上川陽子外務大臣は、松本洋一郎外務大臣科学技術顧問(外務省参与)、小谷元子外務大臣次席科学技術顧問による表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。本表敬には、田中明彦JICA理事長も同席しました。

  1. 冒頭、松本顧問及び小谷次席顧問から上川大臣に対し、「科学技術外交とODA」に係る提言(本文(PDF)別ウィンドウで開く概要(PDF)別ウィンドウで開く)が手交されました。この提言は、科学技術外交推進会議(座長:松本顧問、座長補佐:小谷次席顧問)が、ODAを活用して科学技術外交を推進するために必要な取組をとりまとめたものです。
  2. これに対し、上川大臣から、科学技術外交推進会議による本提言のとりまとめに対し謝意を述べるとともに、本提言を参考にして、多様なパートナーと連携しつつ、我が国の科学技術を途上国の社会実装につなげるためにODAの活用を進め、その一例として、地雷対策分野での取組を進めていきたい旨述べました。さらに、持続可能な開発目標の達成や喫緊の地球規模課題の解決に向けて、日本の強みである科学技術・イノベーションを活かしつつ、科学技術外交を一層推進していくことが重要であると述べました。
  3. また、上川大臣、松本顧問、小谷次席顧問及び田中理事長は、国際頭脳循環を推進するための仕組みの構築の必要性等、科学技術外交に関して幅広く意見交換を行いました。
(参考1)今次提言の概要

 ODAを活用して科学技術外交を推進すべく、ODAを活用した我が国の科学技術の社会実装支援、ODA事業への科学者・技術者の参画の推進、我が国と開発途上国との間でのODAを活用した国際頭脳循環による共創の促進、平和構築支援を含む幅広い分野での民間企業等との連携、科学技術を活用したODAの取組や成果の国内外での発信の強化、そのために必要なODA予算の確保や必要な体制の整備等について提言している。

(参考2)外務大臣科学技術顧問(外務省参与)及び外務大臣次席科学技術顧問

 平成27年9月、外務大臣科学技術顧問として、岸輝雄東京大学名誉教授が任命され、令和2年4月1日、後任として、松本洋一郎東京理科大学学長(当時)が外務大臣科学技術顧問に就任。外務大臣科学技術顧問は、外務大臣の活動を科学技術面でサポートし、各国の科学技術顧問・国内外の科学技術分野の関係者との間で連携やネットワークの強化を図りながら、各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用等について外務大臣及び関係部局に対し助言を行う。また、我が国の科学技術イノベーションにつき対外発信を行うとともに、外務省員の科学技術リテラシー強化を図る。
 なお、平成31年4月には、顧問を補佐する外務大臣次席科学技術顧問として、狩野光伸岡山大学教授が就任。令和2年4月1日、後任として、小谷元子東北大学理事・副学長が新たに外務大臣次席科学技術顧問に就任。

(参考3)科学技術外交推進会議(概要・委員一覧(PDF)別ウィンドウで開く

 平成27年12月、岸田文雄外務大臣(当時)は、科学技術の各種分野における専門的な知見を外務大臣科学技術顧問の下に集め、我が国のトップ外交やハイレベル国際会議を含む各種外交政策の企画・立案過程に活用するため、「科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク」を構築することとし、その具体的取組として、科学技術外交の関連分野における学識経験者に対し、「科学技術外交推進会議」の委員を委嘱した。岸輝雄前科学技術顧問の任期終了とともに推進会議委員の委嘱も終了。
 松本科学技術顧問の就任後、新たに委員の人選を行い、令和2年9月に20名に委員を委嘱し、定期的に会合を開催(現在、推進会議のメンバーは、座長の松本顧問、座長補佐の小谷次席顧問を含め、合計22名。)。


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