報道発表
上川外務大臣のマダガスカル、コートジボワール、ナイジェリア、フランス、スリランカ及びネパール訪問
令和6年4月26日
上川陽子外務大臣は、4月26日から5月6日までマダガスカル共和国、コートジボワール共和国、ナイジェリア連邦共和国を訪問した後、OECD(経済協力開発機構)閣僚理事会に出席するためフランス共和国のパリを訪問し、その後スリランカ民主社会主義共和国、ネパールを訪問する予定です。マダガスカルについては、1960年の同国独立以来、初の外務大臣訪問となります。
- アフリカの3か国とは、8月に開催予定のTICAD閣僚会合に向けて、経済関係や連結性の強化、法の支配やWPSを含むグローバルな課題における連携強化を図る予定です。
- マダガスカルでは、ラサタ・ラファラバビタフィカ・マダガスカル共和国外務大臣(H.E. Ms. RASATA Rafaravavitafika, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Madagascar)との会談等を行い、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」や経済安全保障に関する協力、日本企業支援、さらには文化外交の取組を含め、二国間関係を強化する予定です。
- コートジボワールでは、カク・ウアジャ・レオン・アドム・コートジボワール共和国外務・アフリカ統合・在外自国民大臣(H.E. Mr. Kacou Houadja Léon ADOM, Minister of Foreign Affairs, African Integration and Ivorians Abroad of the Republic of Côte d’Ivoire)との会談等を行い、地域の経済を牽引している同国との経済関係の強化、ギニア湾沿岸の政治的・経済的安定への後押しを目指します。
- ナイジェリアでは、ユスフ・トゥガー・ナイジェリア連邦共和国外務大臣( H.E. Ambassador Mr.Yusuf TUGGAR, Minister of Foreign Affairs of the Federal Republic of Nigeria)との会談等を行い、同国の成長の活力の日本への取り込みや、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)議長国である同国の地域での取組について、意見交換を行う予定です。
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- 本年は日本のOECD加盟60周年の節目の年でであり、フランスでは、日本が議長国を務めるOECD閣僚理事会に出席し議長を務めます。昨年のG7議長国としての成果を踏まえ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて、経済・社会分野の諸課題について議論を主導する予定です。
- また、この機会に、豪州主催WTO非公式閣僚会合に出席するほか、日・EUハイレベル経済対話を開催します。さらに、ステファン・セジュルネ・フランス共和国欧州・外務相(H.E. Mr. Stéphane SÉJOURNÉ, Minister for Europe and Foreign Affairs of the French Republic)との会談を実施し、フランスとの協力強化や地域情勢等に関する意見交換を行う予定です。
- 日本は、スリランカ、ネパール両国との間で、長年の開発協力及び人的交流を基盤とした深い信頼関係を確立してきており、今回の訪問を通じ、協力を一層強化する考えです。
- スリランカでは、アリ・サブリー・スリランカ民主社会主義共和国外務大臣(Honorable Mr. M.U.M Ali Sabry, Minister of Foreign Affairs of the Democratic Socialist Republic of Sri Lanka)との会談等を行い、債務再編を進めるスリランカ政府への協力を改めて表明するとともに、FOIP、WPS、軍縮・不拡散分野での協力を確認する予定です。
- ネパールでは、ナラヤン・カジ・シュレスタ・ネパール副首相兼外務大臣(Honorable Mr. Narayan Kaji Shrestha, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of Nepal)との会談等を行い、2026年の国交樹立70周年及びネパールのLDC卒業に向け、二国間関係の強化に向けた協力を確認する予定です。
- 今回の訪問では、経済、海洋及び連結性を通底するテーマとし、アフリカの特色あるリーダー的存在3か国、OECD、陸と海の結節点である南アジアの2か国を巡り、グローバルサウスとG7を始めとする同志国との橋渡しとなる外交を展開する考えです。
(参考1)上川外務大臣出張日程
4月26日 | 東京発 |
27日 | アンタナナリボ(マダガスカル)着 |
28日 | アンタナナリボ発 |
アビジャン(コートジボワール)着 | |
29日 | アビジャン発 |
アブジャ(ナイジェリア)着 | |
5月 1日 | アブジャ発 |
パリ(フランス)着 | |
3日 | パリ発 |
4日 | コロンボ(スリランカ)着 |
5日 | コロンボ発 |
カトマンズ(ネパール)着 | |
カトマンズ発 | |
6日 | 東京着 |
(参考2)OECD閣僚理事会の概要
(1)日時:令和6年5月2日-3日
(2)OECDの最高意思決定機関である理事会に、各国の閣僚が参加し、年1回開催される最も重要な会合。日本がOECD閣僚理事会の議長国を務めるのは、1978年及び2014年に次いで3度目。