報道発表

西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)駐日外交団による上川外務大臣表敬

令和6年4月24日
ECOWAS駐日外交団の前で発言をする上川外務大臣
上川外務大臣とECOWAS駐日外交団との記念写真

 4月24日(水曜日)、午後4時30分から約50分間、上川陽子外務大臣は、西アフリカ諸国経済共同体(Economic Community of West African States (ECOWAS))駐日外交団による表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、ECOWAS駐日外交団が、日頃から日本との関係強化に尽力していることに敬意を表した上で、日本によるサヘル地域とギニア湾沿岸諸国の平和と安定のための取組を紹介しつつ、大臣自身がライフワークとして取り組んでいる女性・平和・安全保障(WPS)の視点に基づく取組や、ECOWASも賛同する人道・開発・平和のネクサスに基づく協力の強化について述べました。さらに、日本がTICADを通じて30年以上にわたってアフリカの開発を後押ししていることに触れつつ、本年8月のTICAD閣僚会合では、アジェンダ2063を始めとするアフリカの内発的変革を後押しするとともに、法の支配を含むグローバル・ガバナンス強化に向け、アフリカ諸国と連携を強化したい旨述べました。
  2. これに対し、駐日ECOWAS外交団長のブラモー・ネルソン駐日リベリア大使(H.E. Mr. Blamoh NELSON, Ambassador of the Republic of Liberia to Japan and Dean of the ECOWAS Diplomatic Missions to Japan)から、日本が西アフリカ地域の発展において果たしている役割に対する高い評価と感謝の念が述べられ、今後も日本からの投資の増大や人材育成への協力を含め、日・ECOWAS諸国間の関係を多角的に発展させていくことへの期待が表明されました。また、他の各国大使等からも、二国間関係の強化とともに、西アフリカ地域と日本との経済関係の一層の強化を希望する旨発言がありました。
  3. また、上川大臣から、本日各大使から頂いた有益な御意見や期待を踏まえ、これからも各国との対話を重視し、また、経済界とも協力して、TICADを始め二国間・国際場裡のそれぞれにおいて、ECOWAS諸国と緊密に連携したい旨述べました。
(参考1)西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)

 西部アフリカ15か国(ベナン、ブルキナファソ、カーボベルデ、コートジボワール、ガンビア、ガーナ、ギニア、ギニアビサウ、リベリア、マリ、ニジェール、ナイジェリア、セネガル、シエラレオネ、トーゴ)が加盟。1975年、西アフリカの域内経済統合を推進する準地域機関として設立された後、経済統合の基盤となる、政治的安定の確保を目指し、防衛・紛争解決機能等を備え、安全保障機能の強化にも取り組んでいる。本部はアブジャ(ナイジェリア)に置かれる。

(参考2)参加したECOWAS駐日大使の内訳

    大使:リベリア(駐日ECOWAS外交団長)、ガーナ、セネガル
    臨時代理大使:ギニア、トーゴ、ブルキナファソ、ナイジェリア、コートジボワール、ベナン


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