報道発表
令和5年度 アジア・エネルギー安全保障セミナーの開催
令和6年3月22日
3月21日、外務省は、令和5年度アジア・エネルギー安全保障セミナーをオンラインで開催しました。
- 本年度のセミナーは、「クリーン・エネルギー移行に不可欠な重要鉱物」をテーマとして開催しました。主催者である外務省を代表して、竹谷厚外務省経済局審議官が開会の挨拶を行い、続いて、エリザベス・プレス国際再生可能エネルギー機関(IRENA)計画・プロジェクト支援局長及び久谷一朗一般財団法人日本エネルギー経済研究所資源・燃料・エネルギー安全保障ユニット担任兼国際情勢分析第1グループマネージャー研究理事が基調講演を行いました。また、エネルギー・鉱物資源や環境保護に携わる有識者等が、パネリストとして登壇しました。セミナーには国内外から約90名の参加がありました。
- 冒頭、竹谷審議官から、クリーン・エネルギー技術製品の製造には重要鉱物が不可欠であり、その安定供給の確保は、エネルギー移行を進めていく上で重要な課題であると指摘した上で、ESG(環境、社会、ガバナンス)基準を遵守した重要鉱物の持続可能な開発が重要である旨述べました。また、日本として、重要鉱物のサプライチェーン強靱化・多角化に向けて資源国との対話の強化や、その取組を支援するとともに、同志国・国際機関との連携を強化していく旨述べました。
- 本セミナーの基調講演では、エネルギー移行における重要鉱物の重要性、サプライチェーンの多角化・強靱化に向けて必要な取組について指摘がありました。その後のラウンドテーブルでは、重要鉱物の安定供給確保に向けた課題や、その課題克服に必要な消費国・資源国それぞれの取組、今後の国際的協力等について、活発な議論が行われました。重要鉱物のサプライチェーンの強化には、多国間でのパートナーシップが重要であること、持続可能な開発に向けた協力が重要であることなどが指摘されました。