報道発表
バングラデシュ人民共和国に対する無償資金協力「コックスバザール県及びバシャンチャール島におけるミャンマーからの避難民のための緊急食料支援及び災害リスク軽減計画(WFP連携)」に関する書簡の署名・交換
令和6年2月22日
2月22日(現地時間同日)、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて、岩間公典駐バングラデシュ人民共和国日本国特命全権大使と、ドミニコ・スカルペリ世界食糧計画(WFP)在バングラデシュ事務所代表兼所長(Mr. Domenico SCALPELLI, Country Director and Representative, WFP (World Food Programme) Bangladesh Office)との間で、供与額8億円の対バングラデシュ無償資金協力「コックスバザール県及びバシャンチャール島におけるミャンマーからの避難民のための緊急食料支援及び災害リスク軽減計画(WFP連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。
- バングラデシュでは、ミャンマーから逃れてきた96万人を超える避難民が、生活のほぼ全てを国際社会からの人道支援に依存せざるをえない状況で生活しています。しかしながら、2022年以降、世界的な食料危機や他の地域で発生した人道危機の影響を背景に、国際社会からの支援が縮小する中で、現地で配布される食料も減少したために、避難民の急性栄養不良の割合が増加する等、人道上の問題に直面しています。
- また、避難民が生活するキャンプや避難用地は自然災害に脆弱な環境にあり、地滑りや水害等日常的に被災リスクに晒されているため、必要なインフラの整備が喫緊の課題となっています。
- 本協力では、WFPとの連携の下、コックスバザール県の避難民キャンプ及びバシャンチャール島において、Eバウチャー等による食料配布(米、豆類、油、塩、卵、野菜、魚、肉等)、食料販売店の建設、減災能力強化も兼ねたインフラの修復・整備(排水路工事、運河再掘削、灌漑用水路整備、貯水池深化等)を実施します。この協力により、避難民の生命及び生活の危機からの脱却を図り、もってバングラデシュの社会脆弱性の克服に寄与することが期待されています。
(参考1)バングラデシュ人民共和国基礎データ
バングラデシュ人民共和国は、面積約14.7万平方キロメートル(日本の約4割)人口約1億7,119万人(2022年、世界銀行)、人口1人当たり国民総所得(GNI)2,820ドル(2022年、世界銀行)。
(参考2)Eバウチャー
WFPは、生体情報を含む裨益者の情報が登録されたカード(Eバウチャー)に月毎に定められた金額を入金し、裨益者は、同カードを使って、WFPと提携した地域小売店において特定の食材を購入できるシステム。