報道発表
日・ブルネイ外相会談
令和5年12月18日
12月18日、午後3時10分から約40分間、上川陽子外務大臣は、日・ASEAN特別首脳会議の関連行事に出席するため訪日中のエルワン・ブルネイ・ダルサラーム国第二外務大臣(Dato Seri Setia Haji Erywan bin Pehin Datu Pekerma Jaya Haji Mohd Yusof, Minister of Foreign Affairs II, Brunei Darussalam)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭
上川大臣から、10月のブルネイ訪問時の温かい歓迎に謝意を述べるとともに、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化や、人間の尊厳の確保に向けた、緊密な連携を確認することができ、大変有意義な訪問であった、今回は日本にお越しいただき、再び長くお話出来て嬉しい旨述べました。これに対し、エルワン大臣から、今回の訪日にかかる日本側の歓迎に対する謝意が示されるとともに、両大臣は、来年の日・ブルネイ外交関係開設40周年という記念すべき年であり、これを「日・ブルネイ交流年」として、エネルギーや保健といった様々な分野で日・ブルネイ関係を更に深化させていくことで一致しました。 - 二国間関係
上川大臣から、一般旅券所持者に対する査証免除措置の対象となる期間を延長することで双方が一致したことを歓迎し、これを機に両国の人的交流が更に活発化することへの期待を示しました。これに対し、エルワン大臣から、人的交流・人材育成の分野での協力を促進したい旨の発言がありました。
また、上川大臣から、「アジア・ゼロエミッション共同体」首脳会合の成果を踏まえ、また、ASEAN気候変動センターへの支援も通じ、エネルギー移行や脱炭素化に向けた協力を具体化させるとともに、海洋安全保障分野での協力も更に強化していきたい旨述べ、エルワン大臣から、これらの分野でも日本との協力をより一層進めたい旨の発言がありました。 - 地域及び国際的な課題への対応
両外相は、地域・国際社会の諸課題についても意見交換を行い、南シナ海、イスラエル・ガザ情勢等の諸課題について、引き続き連携していくことを確認しました。
さらに、上川大臣から、今朝、北朝鮮がICBM級弾道ミサイル発射を強行した、昨晩に続く弾道ミサイルの発射は明白な安保理決議違反であり、地域の平和と安定を脅かすものであるとして強く非難する旨述べ、両大臣は、国際社会が、国際法を堅持し、連携して北朝鮮に対応していくことが重要との点で一致しました。