報道発表
ニューヨークにおけるTICAD30周年行事の開催(結果概要)
令和5年12月13日
TICAD(アフリカ開発会議)が1993年に立ち上げられ、本2023年が30年になることを記念し、12月13日(現地時間12日)、ニューヨーク国連本部において、多数のアフリカの国連代表部常駐代表やTICAD共催者の代表の出席を得て、TICAD30周年行事を開催しました。概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川陽子外務大臣は、概要以下のビデオメッセージを送る形で参加しました。
- 1993年にTICADを初めて開催してからの30年間で、アフリカ諸国の国際社会における重要性は目を見張る速度で高まってきました。アフリカは、若い人口や豊富な資源に支えられた、ダイナミックな成長が期待できる大陸として世界の注目を集めると同時に、貧困やインフラの未整備といった開発課題や、平和と安定に関わる課題に直面しています。
- TICAD創設当初から一貫した開発哲学として掲げてきた「アフリカ自身のオーナーシップ」と「国際社会のパートナーシップ」は、30年の間に国際社会に定着し、日本とアフリカは、二国間関係に留まらず、国際場裡においても、様々な課題の解決に向け、共に協働・協力し合うパートナーとなっています。我が国は今後もTICADプロセスを通じ、多様な課題に直面する個々の国々の声に耳を傾け、「人への投資」や「質の高い成長」を重視した取組を重ねていきます。
- 来年はTICAD閣僚会合を東京で、2025年にはTICAD9を横浜で開催する予定です。TICAD30周年である本年からの3年間はいわば「アフリカ・イヤー」であり、アフリカ諸国と一層積極的に関与、協力していく考えです。
- 続いて、堀内俊彦外務省アフリカ部長より、TICADのこれまでの取組の概要についてプレゼンテーションを行いました。その後、行事に出席していたアフリカの国連代表部常駐代表及びTICAD共催者の代表との間で、TICADのこれまでの成果や今後のあり方について、率直な意見交換が行われました。
(参考)アフリカ開発会議(TICAD)
アフリカ開発をテーマとする国際会議。1993年の第1回会議以降、2013年の第5回会議までは5年に1回開催され、2016年に初めてアフリカ(ケニア、ナイロビ)で行われた第6回会議からは、3年に1度の開催となった。直近の第8回はチュニジアで開催され、第9回は2025年に横浜で開催予定。我が国政府に加え、国連、国連開発計画(UNDP)、世界銀行及びアフリカ連合委員会(AUC)がTICADの共催者となっている。