報道発表

国際原子力機関による海洋モニタリングに関する報告書の公開

令和5年12月12日

 国際原子力機関(IAEA)は、東京電力福島第一原子力発電所での事故を受け、海域モニタリングデータの信頼性及び透明性の維持向上のため、2014年以降、海洋モニタリングを行っています。

  1. 2022年に分析機関間比較(Interlaboratory Comparison(ILC))を実施し、IAEAと共同採取した海水、海底土、魚の試料について、IAEA、日本の分析機関及びフィンランド、韓国の分析機関間での結果の比較をIAEAが行いました。
  2. 12月11日、IAEAは、上記のILCの結果を取りまとめ、報告書を公表しました。この報告書において、IAEAは、日本の分析機関の試料採取方法は適切であり、かつ、ILCの結果から、海洋サンプル中の放射性核種の分析に参加した日本の分析機関が、引き続き高い正確性と能力を有している旨報告しています。
  3. 当該海洋モニタリングは今後も継続して実施する予定です。
(参考1)「分析機関間比較(Interlaboratory Comparison(ILC))」

 ILCとは、放射性核種を分析する機関が、試料の採取から分析までの過程において同一の試料を用いての測定方法の確認及び分析結果の比較を行い、放射性核種の測定方法及び分析結果の適切さを確認するもの。


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