報道発表

グローバル難民フォーラム(GRF)進捗レビュー会合への西崎寿美外務省人道支援担当大使の出席

令和7年12月18日
ステートメントを行う西崎人道支援担当大使 西崎外務省人道支援担当大使によるステートメント
ステートメントを行う尾池在ジュネーブ日本政府代表部大使 尾池在ジュネーブ代表部大使による共催国共同ステートメント

 12月15日から17日まで、ジュネーブにおいてグローバル難民フォーラム(GRF)進捗レビュー会合が開催され、各国政府、国際機関、NGO、民間企業等が参加し、活発な議論が行われました。
 日本は共催国として参加し、15日には、西崎寿美外務省人道支援担当大使がステートメントを行った他、17日のクロージングセッションでは、共催国を代表して、尾池厚之在ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使が共同ステートメントを行ったところ、その概要は以下のとおりです。

  1. 西崎寿美外務省人道支援担当大使によるステートメント
    1. 15日、全体会合のステートメントにおいて、西崎大使は、1億2千万人を超える人々が故郷を追われており、国際社会がこの危機に向き合うためには、多様なステークホルダーが連携し、持続的かつ実効的な解決策を見いだすことが必要である旨述べました。
    2. また、西崎大使は、日本は、第2回グローバル難民フォーラム(GRF)において発足した人道・開発・平和の連携(HDPネクサス)に関するマルチステークホルダープレッジ(MSP)をUNDPと共に主導し、各国におけるプロジェクトの実施や、アフリカにおける人道危機の初期対応のためのeセンターの設立支援等、国・地域・グローバルの各レベルにおいてHDPネクサスの促進に積極的な貢献を行っている旨述べました。さらに、「人間の安全保障」の観点に立ち、10年間にわたり献身的な努力を続けてきたフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官に対し、深い感謝を表しました。
  2. 尾池厚之在ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使による共催国共同ステートメント
     17日、UNHCR執行委員会議長を務める尾池在ジュネーブ代表部大使は、共催国による共同ステートメントを行い、人道・開発・平和の相互関連性、帰還と再統合、都市と地域アクターの役割に関する横断的議論も行うとともに、保護と尊厳と包摂が、人類共通の責任として不可欠である旨、述べました。

(参考1)グローバル難民フォーラムの概要

 グローバル難民フォーラムは、UNHCRが主導する、難民グローバル・コンパクトのフォローアップ会合。世界の難民受入国・ドナー国・国際機関等が一堂に会し、難民問題解決に向けた取組を共有し、今後の政策的貢献を示す場で、4年に1度開催される。第2回グローバル難民フォーラムは、2023年12月にジュネーブで開催され、UNHCR及びスイスが主催し、コロンビア、フランス、日本、ヨルダン、ウガンダが共催国を務めた。

(参考2)HDPネクサス(人道・開発・平和の連携)

 短期的な人道支援と並行して、中長期的な観点から、難民の自立支援や受入国の負担軽減のための開発協力を行い、さらに根本的な原因である紛争の解決・予防に向けた平和の取組を進めるアプローチ。


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