報道発表
モロッコに対する無償資金協力「スイラケディマ新世代漁港整備計画」に関する書簡の署名・交換
令和7年1月23日
1月22日(現地時間同日)、モロッコ王国のサフィにおいて、倉光秀彰駐モロッコ王国日本国特命全権大使とザキア・ドリウォッシュ・モロッコ王国農業・海洋漁業・地方開発・水資源・森林大臣付海洋漁業担当国務長官(H.E. Ms. Zakia DRIOUICH, State Secretary to the Minister of Agriculture, Marine Fisheries, Rural Development and Water and Forests, in charge of Marine Fisheries, of the Kingdom of Morocco)との間で、供与額20.03億円の無償資金協力「スイラケディマ新世代漁港整備計画」に関する書簡の書名・交換が行われました。
- 1998年(平成10年)に我が国の無償資金協力「スイラケディマ漁村開発計画」により建設されたスイラケディマ漁港のある地区では、水揚量や漁船数が増加し、流通先も多様化するなど水産業を取り巻く環境が大きく変化しており、水産物衛生管理や漁港の機能強化、漁港における労働環境の改善、新たな経済活動機会の取り込み等が喫緊の課題となっています。
- この協力は、スイラケディマ漁港において、施設及び機材の拡充を行うことにより、同港の鮮魚取扱能力及び漁船収容能力の向上並びに既存の漁港機能に観光連携機能を付加する多機能化を図るものです。これにより、同港及びその周辺の経済活動の活性化を通じた、モロッコの経済競争力の強化に寄与することが期待されます。
- 我が国は、2022年(令和4年)8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD 8)において、アフリカにおけるブルーエコノミーへの支援を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
(参考)モロッコ王国基礎データ
モロッコ王国は、44.6万平方キロメートル(日本の約1.2倍、西サハラ除く)、人口は約3,746万人(2022年、世界銀行)、一人当たり国民所得(GNI)は3,526米ドル(2022年、世界銀行)。