報道発表

イラク共和国に対する円借款「バスラ製油所改良計画(第六期)」に関する書簡の署名・交換

令和6年11月18日

 11月17日(現地時間同日)、イラク共和国の首都バグダッドにおいて、松本太駐イラク共和国日本国特命全権大使とタイフ・サーミー・ムハンマド・アル・シャカルチー・イラク共和国財務大臣(H.E. Ms. Taif Sami Mohammed Al-Shakarchi, Minister of Finance of the Republic of Iraq)との間で、600億4,000万円を限度とする円借款「バスラ製油所改良計画(第六期)」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. 対象案件の概要
     本計画は、イラク南部バスラ県に位置する既存バスラ製油所において、高品質石油製品の生産を可能にする、流動性接触分解装置(FCC)を含むFCCコンプレックスを新設するものです。この計画を通じて、イラク最大規模である同製油所の生産性向上、石油製品の品質向上と需給ギャップの縮小、環境負荷の低減及び関連技術の移転を図り、もってイラクの経済・社会復興に寄与することが期待されます。
     本計画は、2012年5月に第一期を開始したものであり、今次借款は第六期目として、2025年以降の資金需要に対応するものです。
  2. 供与条件
    1. 供与限度額:600億4,000万円
    2. 金利:0.2%
       (コンサルティング・サービス部分の金利については年0.01%)
    3. 償還期間:40年(10年の据置期間を含む。)
    4. 調達状況:日本タイド
(参考1)イラク共和国基礎データ

 イラク共和国は、面積43万8,300平方キロメートル(日本の約1.2倍)、人口は約4,550万人(2023年、世界銀行)、一人当たり国民総所得(GNI)は5,600米ドル(2023年、世界銀行)。

(参考2)円借款

 開発途上国に対してインフラ等の建設資金として必要な資金を緩やかな条件(低い金利や長い返済期間)で貸し付ける協力。開発途上国にとっては、日本への返済を前提とした資金なので、効果的な活用や自立的発展に繋がることが期待されます。


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