報道発表
フィジー共和国に対する無償資金協力「タマブア・イ・ワイ橋架け替え計画」の追加贈与に関する書簡の署名・交換
9月26日(現地時間同日)、フィジー共和国の首都スバにおいて、道井緑一郎駐フィジー共和国日本国特命全権大使と、ロ・フィリペ・ンガラニンギオ・トゥイサワウ・フィジー共和国公共事業・気象サービス・運輸大臣(Hon. Mr. Ro Filipe Qaraniqio TUISAWAU, Minister for Public Works, Meteorological Services and Transport) との間で、フィジーに対する無償資金協力「タマブア・イ・ワイ橋架け替え計画」の追加贈与に関する書簡の署名・交換が行われました。
- 本計画は、首都スバ市郊外の最重要幹線道路にかかるタマブア・イ・ワイ橋を架け替えることにより、自然災害に対する基幹道路の強靭性の強化を図るものです。
- 本計画は、2022年3月に、29.31億円を限度とする無償資金の供与について署名したものの、昨今の物価高騰等の影響を受け、資金が不足することから、今般9.61億円の追加贈与を行い、限度額を38.92億円に修正しました。
- 我が国は、本年7月18日に開催した第10回太平洋・島サミットの機会に発表した首脳宣言及び「共同行動計画」において、「気候変動と災害」及び「技術と連結性」分野を重点協力分野の一部として表明しており、この協力は同計画を具体化するものです。
フィジー共和国は、面積1万8,270平方キロメートル(四国とほぼ同じ。)、人口は93万6,375人(2023年、世界銀行)、一人当たり国民総所得(GNI)は5,580米ドル(2023年、世界銀行)。
7月18日、岸田総理大臣とブラウン・クック諸島首相の共同議長の下、第10回太平洋・島サミット(PALM10)が開催され、日本、太平洋島嶼国14か国、仏領2地域、豪州、ニュージーランド計19か国・地域の首脳等及び太平洋諸島フォーラム(PIF)事務局長が参加した。フィジー共和国からはランブカ首相が参加した。
我が国は、PALM10において、太平洋諸島フォーラム(PIF)の「2050年戦略」に定められる7分野に沿い、(1)政治的リーダーシップと地域主義、(2)人を中心に据えた開発、(3)平和と安全保障、(4)資源と経済開発、(5)気候変動と災害、(6)海洋と環境、(7)技術と連結性の7つの分野を重点分野として、今後3年間にしっかりとした開発協力と6,500人以上の人的交流・人材育成を実施する旨表明した。
太平洋島嶼国が、将来に向けた共通の戦略として2022年(令和4年)に策定。7項目から成り、太平洋島嶼国の関心事項や問題意識が集約。