報道発表
トーゴ共和国に対する無償資金協力「ソコデ市バイパス道路建設計画」に関する書簡の交換
令和5年11月20日
11月17日(現地時間同日)、トーゴ共和国のロメ市において、一方井克哉駐トーゴ共和国日本国特命全権大使(コートジボワール共和国にて兼轄)と、ズレアトゥ・カサ=トラオレ・トーゴ共和国公共事業大臣(H.E. Ms. Zouréhatou KASSAH-TRAORE, Minister of Public Works of the Republic of Togo)との間で、供与限度額39.39億円の無償資金協力「ソコデ市バイパス道路建設計画」に関する書簡の交換が行われました。
- トーゴの首都ロメからブルキナファソの首都ワガドゥグまでを繋ぐトーゴ・ロジスティックス回廊は、同国を南北に縦断する国道1号線と国道17号線とで構成されており、近隣内陸国の物流の生命線となっています。国道1号線では、急カーブや急勾配の山岳道路区間が続き、大型トラック等の通過や雨期の洪水により同区間の路面の損傷が激しくなっており、ソコデ市から分岐する国道17号線が国道1号線の代替道路として機能することが期待されています。また、国道17号線においても大型の貨物輸送車両を含む通過交通量の増加が予想されており、ソコデ市内の渋滞に伴う物流の停滞や歩行者・二輪車との交通事故の増加等が懸念されています。
- この協力は、国道1号線と国道17号線の分岐点があるソコデ市の市街地を迂回するバイパス道路を建設することにより、ソコデ市街地の通過交通量の抑制、国道17号線の利用促進を通じた渋滞発生の回避及び交通安全の強化並びに同国北部及び周辺国への交通・物流の円滑化を図り、もってトーゴの回廊開発を通じた持続的経済成長の促進と基礎的社会サービス強化を通じた貧困削減・格差是正に寄与するものです。
- 我が国は、「質の高いインフラ投資に関するG20原則」を支持するとともに、2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、西アフリカ成長の環を含む三重点回廊におけるインフラ整備による物流改善を日本の取組の一環として示しています。また、本年5月に岸田文雄内閣総理大臣が、サヘル地域とギニア湾沿岸諸国の平和と安定に寄与し、持続可能な成長を促進するため、今後3年間で約5億ドルの支援を行うことを表明しており、この協力は、これらの表明を具体化するものです。
(参考)トーゴ共和国基礎データ
トーゴ共和国の面積は約5.44万平方キロメートル(日本の約6分の1)、人口は885万人(2022年、世界銀行)、1人当たり国民総所得(GNI)は990米ドル(2022年、世界銀行)。