報道発表
カンボジア王国に対する無償資金協力に関する書簡の署名・交換(カンボジア全土における電子基準点網の整備支援)
令和5年10月26日
10月26日(現地時間同日)、カンボジア王国の首都プノンペンにおいて、植野篤志駐カンボジア日本国特命全権大使と、ソック・チェンダサオピア・カンボジア王国副首相兼外務国際協力大臣(H.E. Mr. SOK Chenda Sophea, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs and International Cooperation of the Kingdom of Cambodia)との間で、カンボジア全土における電子基準点網の整備支援のための13億3,800万円を限度とする無償資金協力に関する書簡の署名・交換が行われました。
- カンボジアでは、測量技術の近代化の遅れに伴う登記の遅れにより、所有権をめぐる問題や不動産取引の停滞、新規の開発事業の遅延が生じるとともに、政府による土地取引税の徴収機会の損失にも繋がっており、開発用地の測量・地形図作成・土木工事等の効率的な実施が課題となっています。
- この協力は、カンボジア全土において、測量の迅速化や高精度な測位が可能となる電子基準点網の整備等を行うことにより、土地登記や土地取引の行政サービス強化を図り、もってカンボジアの更なるインフラ整備に寄与するものです。
- また、電子基準点網の整備により高精度測位サービスによるDXビジネスの創出も期待できます。昨年3月に発出された日本・カンボジア王国共同声明において、両首脳は、デジタル分野の協力強化の重要性について一致しており、本件協力は同声明の趣旨に合致するものでもあります。
(参考)カンボジア王国基礎データ
カンボジア王国は、面積約18万平方キロメートル(日本の約0.48倍)、人口約1,695万人(2021年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は1,550米ドル(2021年、世界銀行)。