報道発表

ベナン共和国に対するテロ・治安対策のための機材供与(無償資金協力「経済社会開発計画」)に関する書簡の交換

令和5年10月25日

 10月24日(現地時間同日)、ベナン共和国のコトヌにおいて、一條基信在ベナン共和国日本国臨時代理大使と、ロミュアルド・ワダニ・ベナン経済・財務大臣(H.E. Mr. Romuald WADAGNI, Minister of Economy and Finance of the Republic of Benin)との間で、供与額4億円の無償資金協力「経済社会開発計画」(テロ・治安対策のための機材供与)に関する書簡の交換が行われました。

  1. ベナン北部の国境地帯では、隣接するブルキナファソやニジェールにおいてテロ及び外国人の誘拐・殺害事件を引き起こしているテロ組織が南下しており、2021年11月末以降、ベナン国軍等の治安部隊や警察署等に対して、頻繁にテロ行為が行われ、最近では、さらに一般市民もテロ攻撃の対象となり、多数の死傷者が出ています。テロ組織は、トーゴ、ブルキナファソ及びニジェールの国境地帯からベナン北部へと徐々に勢力を拡大しており、治安対策強化が喫緊の課題となっています。
  2. この協力は、ベナン政府に対し、日本企業製品を含むテロ・治安対策機材(ピックアップトラック、四輪駆動車両等)を供与するものです。
  3. 我が国は、2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、人々が安心して暮らせるよう、平和で安定したアフリカの実現に貢献することを表明しています。また、本年5月に岸田総理大臣が、サヘル地域とギニア湾沿岸諸国の平和と安定に寄与し、持続可能な成長を促進するため、今後3年間で約5億ドルの支援を行うことを表明しており、この協力は、これらの表明を具体化するものです。
(参考)ベナン共和国基礎データ

 ベナン共和国の面積は11万2622平方キロメートル(日本の約3分の1)。人口は1,299万人(2021年、世銀)、1人当たり国民総所得(GNI)は1,350米ドル(2021年、世銀)。


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