報道発表

バングラデシュ人民共和国に対する円借款(「マタバリ超々臨界圧石炭火力発電計画(第七期)」)に関する書簡の交換

令和5年9月30日

 9月30日(現地時間同日)、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて、岩間公典駐バングラデシュ人民共和国日本国特命全権大使と、シャリファ・カーン・バングラデシュ人民共和国財務省経済関係局次官(Ms. Sharifa Khan, Secretary, Economic Relations Division, Ministry of Finance, People’s Republic of Bangladesh)との間で、2,175億5,600万円を限度額とする円借款「マタバリ超々臨界圧石炭火力発電計画(第七期)」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. 対象案件の概要
     近年の経済成長や工業化の進展等により電力需要が急増するバングラデシュの南東部チョットグラム管区マタバリ地区に定格出力約1,200MW(約600MW×2基)の高効率の超々臨界圧石炭火力発電所及び石炭搬入用港湾、送電線、アクセス道路等の関連設備を建設するための資金を融資します。これまで同発電所建設のために、2014年5月から六期にわたり総額4,377億5,400万円の円借款を供与しており、今回はこれらに続く第七期の融資となります。
     現在建設中の同発電所は2024年を目途に完工予定であり、年間7,865GWhの発電量が見込まれています。これにより、同国における電力供給の拡大やエネルギー源の多様化が図られ、もって同国における経済全体の活性化に寄与することが期待されます。
  2. 供与条件
    1. 金利:年1.6%(コンサルティングサービス部分は年0.1%)
    2. 償還期間:30年(10年の据置期間を含む。)
    3. 調達条件:一般アンタイド
(参考)バングラデシュ人民共和国基礎データ

 バングラデシュ人民共和国は、面積約14.7万平方キロメートル(日本の約4割)、人口1.71億人(2022年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)2,820米ドル(2022年、世界銀行)。


報道発表へ戻る