報道発表
日・イラン外相会談
令和5年8月7日
8月7日、午後3時から約90分間、林芳正外務大臣は、訪日中のホセイン・アミール・アブドラヒアン・イラン・イスラム共和国外務大臣(H.E. Dr. Hossein Amir Abdollahian, Minister of Foreign Affairs of the Islamic Republic of Iran)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、林大臣から、アミール・アブドラヒアン外相の訪日を歓迎するとともに、日本はこれまで医療、環境、防災等の分野での協力を継続してきており、長年の友人として、イランとの率直な対話を継続していきたい旨述べました。
これに対して、アミール・アブドラヒアン外相から、イランも日本との対話と協力を継続・強化していきたい旨述べました。 - 両大臣は、イラン核合意を巡る状況について意見交換しました。林大臣からは、日本はイラン核合意を支持している立場から、イランの核関連活動の拡大を深刻に懸念しており、国際原子力機関(IAEA)との共同声明の完全かつ無条件の協力を含め、イランの建設的な対応を求めました。
これに対して、アミール・アブドラヒアン外相から、イランは交渉を通じたイラン核合意の復活を追求している、また、日本の外交努力に感謝しており、引き続き意思疎通していきたい旨述べました。 - 林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略に関する日本の立場を改めて述べつつ、イランに対して建設的な対応を取るよう求めました。その他、両大臣は、中東地域情勢についても意見交換を行い、引き続き緊密な意思疎通を継続していくことで一致しました。