報道発表
岸田外務大臣によるユース非核特使第一号委嘱式の実施
及び「ひろしまラウンドテーブル」開会式への出席
平成25年7月29日


- 7月29日,岸田文雄外務大臣は,広島市において,ユース非核特使の第一号委嘱式を行いました。委嘱式では,ユース非核特使の第一号となる「高校生平和大使」15人に委嘱状を手渡し,「若い皆さんの取組が積み重なれば,『核兵器のない世界』を実現する上で,やがて大きな力になっていくものと信じている」旨述べました。委嘱式には湯崎英彦広島県知事,松井一實広島市長等が出席しました。
- また,岸田大臣は同日,広島県が主催する「ひろしまラウンドテーブル」の開会式に出席してスピーチを行い,その中で,「核兵器のない世界」の実現に向け,(1)核兵器の数の低減,(2)核兵器の役割の低減,(3)核兵器の開発・保有する動機の低減,の「3つの低減」に取り組む考えを示しました。
(参考1)ユース非核特使
政府は従来から,被爆者が海外等で行う被爆証言活動を後押しする「非核特使」制度を運用してきた。これに対し,被爆者の高齢化が進んでいることから,今回,概ね高校生以上30歳未満の若者を対象に,「ユース非核特使」制度を創設。一定の条件を満たす若者に「ユース非核特使」の名称使用を許可し,核兵器使用の惨禍の実相を広く国際社会に伝達する活動を後押しする。
(参考2)高校生平和大使
長崎を拠点とする平和団体による事業で,1998年以降,毎年,高校生を国連に派遣し,核兵器廃絶と平和な世界の実現を訴えている。2001年からは,核廃絶を求めて高校生が集めた署名を国連欧州本部(於:ジュネーブ)に届ける取組みを続けている。今回,「ユース非核特使」第一号案件となるのは,高校生平和大使20名が本年8月19日から22日までジュネーブ国連欧州本部等で行う一連の平和活動。そのうち19名が本29日の委嘱式に出席したが,長崎出身の4名については,後日,長崎にて委嘱式を行う予定。
(参考3)「ひろしまラウンドテーブル」
広島県が主催で,同県が推進する「国際平和拠点ひろしま構想」の取組の一つとして,国内外の軍縮等の専門家を招き,東アジアにおける核軍縮・軍備管理について議論する非政府間会合(トラックII)。7月29日・30日の2日間,「グランドプリンスホテル広島」(広島市)において開催。