報道発表

チュニジア共和国に対する円借款に関する書簡の交換

平成25年6月13日
  1.  6月12日(現地時間同日),チュニジア共和国の首都チュニスにおいて,我が方髙原寿一駐チュニジア大使と先方ジャランディ外務大臣(His Excellency Mr. Othman Jerandi, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Tunisia)との間で,108億7,100万円を供与限度とする円借款「地方都市水環境改善計画」に関する交換公文の署名が行われました。
  2. 対象案件の概要

     この協力は,チュニジアの地方10県の都市を対象に,下水処理場及び下水管渠の改修・拡張(総延長約660km)を行うものです。チュニジアの地方都市では,下水管が老朽化し汚水漏れによる貴重な地下水源の汚染が発生しており,今後人口増加に伴い問題が更に深刻化することが予想されています。この協力により,地方都市の汚水の処理能力が向上し,地方部の住民の生活・衛生環境の改善につながり,都市部との地域間格差が是正され,ひいては,アラブの春以降の転換期にあるチュニジアの国内安定に寄与することが期待されます。また,本案件は,5月1日に安倍総理大臣が表明した中東・北アフリカの地域安定化に対する22億ドル規模の支援の一環として実施するものです。

  3. 供与条件

    (1)金  利:年1.20%
    (コンサルティング・サービス部分については年0.01%)
    (2)償還期間:25年(7年の据置期間を含む。)
    (3)調達条件:一般アンタイド

(参考)チュニジアは北アフリカに位置し,面積約16万平方キロメートル(日本の約5分の2),人口約1,067万人(世銀,2011年),一人当たりGNI(国民総所得)4,070米ドル(世銀,2011)。案件地図添付


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