報道発表

ライダー国際労働機関(ILO)事務局長の岸田外務大臣表敬

平成25年5月16日
ライダー国際労働機関(ILO)事務局長の岸田外務大臣表敬 (1)
ライダー国際労働機関(ILO)事務局長の岸田外務大臣表敬 (2)

 本16日,午前10時30分から約20分間,岸田文雄外務大臣は,外務省において,ガイ・ライダー国際労働機関(ILO)事務局長(Mr. Guy Ryder, Director-General of Internatinal Labour Organization)の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。

  1.  冒頭,岸田大臣から,ライダー事務局長の就任(昨年10月)と就任後初の訪日を歓迎する旨を述べるとともに,安倍政権が現在策定している成長戦略の中でも人材資源の活用を重視しており,日本として,引き続きILOと連携して雇用をめぐる国際的な課題に取り組んでいきたい旨を述べました。
  2.  さらに,岸田大臣は,日本は人間の安全保障を推進しており,様々な枠組みでILOと協力して途上国支援に取り組んでいきたい,また,現在,国際的に議論が進められているポスト2015年開発目標の中で「成長と雇用」を含め具体的で実効的な目標が策定されるようにしたい旨を述べました。
  3.  これに対し,ライダー事務局長から,日本のILOに対するこれまでの支援に謝意を表するとともに,若者及び女性の活用など労働分野の改革を含む安倍政権の成長戦略の方向性に関心を有しており,「3本の矢」の一つが的に向かってまっしぐらに進んでいくようILOとしてもお手伝いしたい旨が述べられました。また,ライダー事務局長は,ILOが,来月,横浜で開催される第5回アフリカ開発会議(TICADV)に参加することを表明しつつ,ポスト2015年開発目標の議論やG20における雇用対策においても日本と協力していきたい旨を述べました。

(参考)「ポスト2015年開発目標」は,2015年に達成期限を迎えるミレニアム開発目標(MDGs。極度の貧困と飢餓の撲滅など,2015年までに達成すべき8つの開発目標。2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言を基にまとめられた。)より先の国際開発目標として策定するべく,国際社会でその内容が議論されている。


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