報道発表
鈴木外務副大臣とガドバーン・イラク首相顧問会議議長との会談
平成25年5月9日
5月8日午後5時30分から約30分間,鈴木俊一外務副大臣は,来日中のサーミル・アッバース・ガドバーン・イラク首相顧問会議議長(H.E. Dr. Thamir Abbas Ghadhban, President of Prime Minister’s Advisory Council of Iraq)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 鈴木副大臣より,東日本大震災に際するイラクからの支援に謝意を述べ,イラクの成長戦略のキーパーソンであるガドバーン議長の来日を歓迎する旨,イラクの開発政策における日本企業の優れた技術・知見の一層積極的な活用をお願いしたい旨を述べました。これに対し,ガドバーン議長より,ODA等を通じた様々な分野における日本の対イラク復興支援に関し,日本政府及び日本国民に対して謝意が表明されました。
- 鈴木副大臣より,我が国は,着実に戦後復興を遂げ,かつ,莫大なビジネス・チャンスを抱えるイラクとの関係を重視しており,引き続き,我が国の戦後復興の経験を共有しつつ,イラクの発展に貢献していく旨,またイラクの治安及びビジネス環境改善は日本企業のイラク進出にとって急務であり,引き続きイラク政府の協力を得たい旨を述べました。これに対し,ガドバーン議長より,イラク治安情勢は改善傾向にある中,日本企業がイラクで更にプレゼンスを示すことを期待するし,イラク政府としても日本企業のイラク進出に際し必要な支援を行っていく旨が述べられました。
- 以上に加え,両国間経済・ビジネス関係発展に向けた方策,及びイラク国内政治情勢についても意見交換を行いました。
【参考】
- ガドバーン首相顧問会議議長は,テクノクラートで,石油,特に上流部門の専門家。イラクの開発戦略のキーパーソン。石油大臣,イラク国民議会議員を経て,2007年6月より現職。
- 首相顧問会議は,首相直属の政策諮問・政策調整機関で,関係省庁間の利害が対立する案件の調整役を担っており,メンバーは主に各省の大臣・次官経験者が務めている。