報道発表
我が国推薦資産の世界遺産一覧表への記載推薦に関する諮問機関の評価結果及び勧告
平成25年4月30日
- 本30日(現地時間同日),我が国政府が,ユネスコ世界遺産センターに世界遺産一覧表記載への推薦書を提出している「武家の古都・鎌倉」及び「富士山」について,世界遺産委員会の諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS,以下「イコモス」)による評価結果及び勧告がユネスコ世界遺産センターを経由して我が国政府に通知されました。なお、世界遺産一覧表への記載可否は,この勧告を踏まえ,第37回世界遺産委員会(本年6月16日から6月27日,於:カンボジア・プノンペン)において決定されることとなっています。
諮問機関による評価結果及び勧告
(1)「武家の古都・鎌倉」については,イコモスの評価結果が示され,「不記載」が適当との勧告がなされました。
(2)「富士山」については,イコモスの評価結果が示され,三保松原を除き「記載」が適当との勧告がなされました。
(参考)イコモスによる評価結果の区分
(1) 記載 :世界遺産一覧表に記載するもの。
(2) 情報照会 :追加情報の提出を求めた上で次回以降に再審議するもの。
(3) 記載延期 :より綿密な調査や推薦書の本質的な改定が必要なもの。推薦書を再提出した後、約1年半をかけて再度イコモスの審査を受ける必要がある。
(4) 不記載 :記載にふさわしくないもの。(世界遺産委員会で不記載決議となった場合、原則として再推薦は不可。)