報道発表
鷲尾外務副大臣の国連エネルギー・ハイレベル対話への出席
令和3年9月25日
9月24日(日本時間)、鷲尾英一郎外務副大臣は、国連エネルギー・ハイレベル対話にビデオメッセージにより出席しました。
- この会合は、国連が持続可能な開発における、2030年目標(SDGs)のエネルギー関連の目標(SDG7)の実現を促進するために開催されました。我が国は、この会合の5つのテーマのうち、「エネルギー・アクセス」のグローバル・チャンピオンを務めています。
- 鷲尾外務副大臣は、この会合の開催を可能としたグテーレス事務総長のリーダーシップを賞賛しつつ、新型コロナの感染拡大により、エネルギーを含む社会サービスの安定供給における様々な課題が明らかとなり、SDGs達成が遠ざかっていることへの危機感を表明しました。
- 加えて、SDG7が掲げるエネルギー・アクセスの確保は、コロナ禍からの持続可能な開発と経済成長を実現するため、また、人間の安全保障の実現の観点からも重要であると述べた上で、エネルギーをめぐる事情は国や地域によって様々であることから、それに応じた対応が不可欠である旨強調しました。
- この会合では、温室効果ガス削減目標に関するパリ協定における、自国が決定する貢献(Nationally Determined Contribution: NDC)やSDGsに合致した、加盟国による自発的なコミットメントをまとめた「エネルギー・コンパクト」も公表されました。日本は、このエネルギー・コンパクトにおいて、世界のエネルギー・アクセス改善に向けた国際協力に今後も貢献していくこと、また、再エネの普及、水素・原子力・CCUSを含む様々な手段で脱炭素化を進めていくことを表明しました。
[参考2]エネルギーコンパクト(英語)
[参考3]エネルギー・ハイレベル対話
SDG7(クリーンなエネルギーを全ての人に)の実現のため、今年3月にグテーレス国連事務総長により立ち上げられたハイレベル対話。我が国は、立ち上げ当初よりこの会合の5つのテーマ((1)エネルギー・アクセス、(2)エネルギー転換、(3)包摂的、公正なエネルギー転換を通じたSDGsの実現イノベーション、(4)技術及びデータ、(5)資金と投資)のうち、「エネルギー・アクセス」のテーマの「グローバル・チャンピオン」を務める。今年6月にはテーマ別閣僚会合が開催された。
2030年のSDG7達成及び2050年ネットゼロ達成に至るまでのグローバル・ロードマップを含む、国連事務総長による今次会合のサマリー文書は後日公表される予定。