報道発表

日・ニュージーランド外相会談

令和元年10月31日
日・ニュージーランド外相会談1
日・ニュージーランド外相会談2

 本31日,午後7時頃から約80分間,茂木敏充外務大臣は,ウィンストン・ピーターズ・ニュージーランド副首相兼外務大臣(Rt.Hon. Winston Peters, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of New Zealand)との間でワーキングディナーを行ったところ,概要は以下のとおりです。また,両外相は太平洋島嶼国地域における協力に関する日・ニュージーランド外相共同宣言仮訳(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開く英語)別ウィンドウで開く)を発出しました。

1 冒頭,茂木大臣から,「即位の礼には,レディー総督に参列いただき感謝する」,「台風19号被害に対するお見舞いをいただき感謝する」,「オール・ブラックスとブレイブ・ブロッサムズのNZ出身選手やコーチの活躍が,ラグビーW杯を大いに盛り上げてくれたことに感謝したい。」旨述べました。

2 二国間関係について,茂木大臣から,9月のアーデーン首相の訪日により,日NZ間の「戦略的協力パートナーシップ」を一層の高みに引き上げることができたことに触れ,両大臣は,安全保障,環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(TPP11)の着実な実施・拡大を通じた経済分野,人的交流など,幅広い分野での両国関係を一層強化することで一致しました。また両大臣は「情報保護に関する国際約束についての予備協議」につき,具体的に進めていくことで一致しました。

3 今回会談の中心的なトピックである太平洋島嶼国地域における協力に関し,茂木大臣から,「自由で開かれたインド太平洋の要として太平洋島嶼国地域を重視している。日本は,オールジャパンでこの地域への関与を強化する方針を決定し,安定・安全の確保や海洋,質の高いインフラ投資を通じた連結性強化,防災・気候変動対策を中心とした自立的・安定的な開発支援の取組を強化した。」旨述べ,パシフィック・リセットを進めるニュージーランドとの具体的連携推進への期待を述べました。両大臣は,両国の連携を強化することで一致し,同地域における協力に係る共同宣言を発出しました。

4 両大臣は,東シナ海,南シナ海,北朝鮮を含むその他の地域情勢についても意見交換を行い,引き続き連携していくことを確認しました。また,茂木大臣より,拉致問題の早期解決に向け,引き続きニュージーランドの理解と協力を求めました。

5 両外相は東アジア地域包括的経済連携(RCEP)やTPP11を含む経済・貿易問題や,来たるG20外相会合についても率直な意見交換を行いました。

6 両外相は,捕鯨問題についても,それぞれの立場について述べました。


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