報道発表
モルドバに対する円借款
「農業機械・設備近代化計画」に関する交換公文の署名
令和2年6月30日
6月29日(現地時間同日)、モルドバ共和国の首都キシニョフにおいて、我が方、片山芳宏駐モルドバ日本国特命全権大使と先方オレグ・ツレア外務・欧州統合大臣(H.E. Mr. Oleg TULEA, Minister of Foreign Affairs and European Integration)との間で、モルドバ全土における中小規模の農業事業体向けに近代的な農業機械・設備を調達・供与するための20億5,900万円を限度とする円借款に関する交換公文の署名が行われました。
1 対象案件の概要
モルドバは、国土の約8割が農業に適した肥沃な黒土に覆われており、労働人口の約3割が農業分野に従事し(農村部では6割)、輸出額の4割以上を農産品及び加工食品が占める等、農業は重要性の高い分野となっています。他方、農業労働者の収入の低さ・不安定さに起因する農村部の貧困率の高さや、農業従事者の高齢化等が課題となっており、こうした課題の解決に向けて農業の機械化や更新を通じた生産性の向上が求められています。
この計画により、モルドバ全土における中小規模の農業事業体に対し、ニーズに適した農業機械・設備が供与されることで、生産性の向上、農業セクターの発展、貧困削減の後押しに寄与することが期待されます。
2 円借款の供与条件
(1) | 金利 | : | 年0.1% |
(2) | 償還期間 | : | 40年(12年の据置期間を含む。) |
(3) | 調達条件 | : | 日本タイド |
[参考]モルドバ共和国基礎データ
モルドバの面積は約3万3,843平方キロメートル(九州よりやや小さい)、人口は約268.2万人(2019年、モルドバ国家統計局)、人口1人当たりのGN(国民総所得)は2,980ドル (2018年、世界銀行)。