報道発表
新型コロナウイルス感染症に関する日中韓外相テレビ会議
令和2年3月20日



1 3月20日午前10時30分頃から約70分間,新型コロナウイルス感染症に関する日中韓外相テレビ会議が開催されました。日本から茂木外務大臣,韓国から康京和(カン・ギョンファ)外交部長官,中国から王毅(おう・き)国務委員兼外交部長が参加しました。
2 今回のテレビ会議では,現下の新型コロナウイルス感染症拡大に関し,各国の取組及び関心事項について意見交換し,引き続き3か国で協力していくことを確認しました。
(1)茂木大臣から,新型コロナウイルスへの対応には,この地域の平和と安定に責任を有する3か国の協力が重要である旨述べた上で,国内の状況を説明しました。中韓両国からも3か国協力の重要性について同意が得られました。
(2)また,茂木大臣から,事態を終息させるためには,3か国の保健当局の協力が重要であり,早期に保健大臣会合を開催すべきである旨述べ,3か国で保健大臣会合の早期開催を支持することで一致しました。
(3)更に,茂木大臣から,具体的な協力として,
- ア 既存の情報共有メカニズムの一層の活用,
- イ 医薬品・ワクチンの開発の状況に関する情報共有,
- ウ 医療物資や医薬品の円滑な輸出入の確保と緊急融通に向けての協力,
- エ 国際的な公衆衛生対策への協力,
- の4点をあげ,引き続き3か国間で議論を継続していくこととなりました。
(4)茂木大臣から,人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証として,完全な形で東京オリンピック・パラリンピックを実施したい旨述べ,中韓からの支持を得ました。