報道発表

日・エクアドル租税条約の署名

平成31年1月16日

英語版 (English)

  1. 1 1月15日(日本時間16日),エクアドルのキトにおいて,首藤祐司駐エクアドル日本国大使とホセ・バレンシア・エクアドル共和国外務大臣との間で「所得に対する租税に関する二重課税の除去並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とエクアドル共和国との間の条約」(日・エクアドル租税条約)条文(和文)(PDF)別ウィンドウで開く)の署名が行われました。

    2 この条約は,両国間で生ずる二重課税を除去するため,両国において課税することができる所得の範囲を定める規定等を設けています。また,この条約の締結によって,両国の税務当局間において,この条約の規定に従っていない課税についての協議,租税に関する情報交換及び租税債権の徴収共助の実施が可能となります。これらにより,二重課税を除去し,国際的な脱税及び租税回避行為を防止しつつ,両国間の投資・経済交流を一層促進することが期待されます。

    3 条約の主な内容は以下のとおりです。

    (1)事業利得に対する課税
    事業利得については,企業が進出先国に支店等の恒久的施設(注)を設けて事業活動を行っている場合に,その恒久的施設に帰属する利得に対してのみ,進出先国において課税することができます。
    (注)企業が使用人等を通じて一定期間を超えて行う役務の提供(いわゆるサービスPE)を含みます。

    (2)投資所得に対する課税
    投資所得(配当,利子及び使用料)については,以下のとおり,源泉地国(所得が生ずる国)における課税の上限(限度税率)が設けられ,又は課税が免除されます。

    配当 5%
    利子 免税(政府,銀行受取等) 10%(その他)
    使用料 10%

    (3)条約の特典の濫用防止
     条約の特典の濫用を防止するため,条約の特典を受けることが取引等の主要な目的の一つであったと認められる場合及び第三国に存在する恒久的施設に帰属する一定の所得については,条約の特典は認められません。

    (4)相互協議手続
     条約の規定に従っていない課税は,両国の税務当局間の協議による合意に基づき解決されます。

    (5)情報交換及び徴収共助
     国際的な脱税及び租税回避に効果的に対処するため,両国間における租税に関する情報交換及び租税債権の徴収に関する相互支援が導入されます。

    4 この条約は,両国においてそれぞれの国内手続(我が国においては国会の承認を得ることが必要)に従って承認された後,その承認を通知する外交上の公文の交換の日の後30日目の日に効力を生じ,次のものについて適用されることとなります。

    (1)我が国においては

    • ア 課税年度に基づいて課される租税に関しては,本条約が効力を生ずる年の翌年の1月1日以後に開始する各課税年度の租税
    • イ 課税年度に基づかないで課される租税に関しては,本条約が効力を生ずる年の翌年の1月1日以後に課される租税

    (2)エクアドル共和国においては

      取得される所得及び費用として支払われ,貸記され,認められ,又は記録される額に対し,この条約が効力を生ずる年の翌年の1月1日以後に課される租税

    (3)情報交換及び徴収共助に関する規定は,対象となる租税が課される日又はその課税年度にかかわらず,次の日から適用されます。

    • ア 情報交換に関する規定に関しては,本条約の効力発生の日
    • イ 徴収共助に関する規定に関しては,両国の政府が外交上の公文の交換によって合意する日

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