報道発表

第10回日中高級事務レベル海洋協議(結果)

平成30年12月18日

  1. 12月17日及び18日,中国浙江省嘉興(かこう)市烏鎮(うちん)において,第10回日中高級事務レベル海洋協議が開催されたところ,概要は以下のとおりです。

    1 同協議には,日本側から,外務省のほか,内閣府(総合海洋政策推進事務局),水産庁,資源エネルギー庁,海上保安庁,環境省,文部科学省及び防衛省が,また,中国側から,外交部のほか,中央外事工作委員会弁公室,国防部,公安部,自然資源部,生態環境部,交通運輸部,農業農村部,国家能源局,中国地質調査局,中国海警局,中国科学院等が参加しました。

    2 双方は,全体会議のほか,(1)海洋政策及び海洋法,(2)海上防衛,(3)海上法執行及び海上安全,及び(4)海洋経済の4つのワーキンググループに分かれて会議を行い,東シナ海に関する様々な問題について意見交換を行い,海洋分野における協力の在り方について議論しました。

    3 双方は,日中平和友好条約締結40周年の本年,両国首脳が東シナ海を「平和・協力・友好の海」としていくとの決意を重ねて確認していることを踏まえ,海洋分野における具体的な協力を推進していくことで一致しました。

    4 双方は,防衛当局間の「海空連絡メカニズム」が本年6月に正式に運用開始したことを歓迎し,ホットラインの早期開設に向け意見交換を行いました。双方は,現在の日中防衛交流の改善基調を歓迎し,先般の日中首脳会談及び日中防衛相会談における合意事項を実現するとともに,防衛交流を推進・強化すべく,具体的な意見交換を行いました。

    5 双方は,海洋の科学的調査について意見交換を実施し,日中の海洋の調査活動の相互事前通報の枠組みを遵守することを確認するとともに,引き続き意思疎通を重ねていくことで一致しました。

    6 双方は,本年10月の安倍総理大臣の中国訪問時に,日中海上捜索・救助(SAR)協定が署名に至ったことを契機として,海上捜索救助協力を引き続き推進することで一致しました。海上保安庁と中国海上捜索救助センターは,SAR協定発効後の両機関による連絡手段の確認を行うとともに,情報交換・合同訓練等の促進について確認を行いました。また,海上保安庁と中国海上捜索救助センターは,引き続き,円滑・効率的な海上捜索救助に協力して取り組むことで一致するとともに,今後の両機関の協力について意見交換を行いました。

    7 海上保安庁と中国海警局は,二国間及びマルチの分野における協力及び交流を一層強化することで一致しました。

    8 双方は,今後の更なる意思疎通と対話を通じて,漁業協力を強化し,漁業の安定的で健全な発展を促進することを確認しました。

    9 双方は,日中海洋ごみ協力専門家対話プラットフォーム第2回会合及び第2回日中海洋ごみワークショップを来年日本において同時に開催し,また,海洋ごみ共同調査を来年中国で実施し,この分野における協力・交流を更に推進することで一致しました。また,双方は,海洋プラスチックごみ対策に関し,二国間及び多国間の枠組みの下で連携・協力していくことで一致しました。

    10 双方は,海洋地質科学分野における協力・研究について意見交換を行い,意思疎通を強化していくことで一致しました。

    11 双方は,北極政策について有意義な意見交換を実施し,北極をめぐる課題について意思疎通を強化し,共に取り組むことを確認しました。

    12 双方は,両国の海洋関連シンクタンクの間で行われている協力・対話を歓迎し,日中の海洋協力を更に推進するため,今後,政府とシンクタンクとの協力関係を構築し,交流を促進することで一致しました。

    13 双方は,資源開発に関する「2008年合意」について完全な堅持を改めて確認し,意思疎通を一層強化していくことで一致しました。

    14 双方は,第11回日中高級事務レベル海洋協議を来年前半に日本で開催することで基本的に一致しました。


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