報道発表
佐藤外務副大臣のコンゴ民主共和国訪問(結果)
10月18日から19日まで,佐藤正久外務副大臣は,コンゴ民主共和国を訪問したところ,概要は次のとおりです。
1 カビラ大統領表敬
19日(現地時間同日),佐藤副大臣は,ジョゼフ・カビラ・カバンゲ大統領(H. E. Mr. Joseph KABILA Kabange, President)を表敬しました。
佐藤副大臣から,アフリカ開発会議(TICAD)プロセスを通じて,質の高いインフラや人材育成等,日本の特徴を生かしながら,二国間関係をさらに強化していきたい旨述べるとともに,本年12月23日に予定されている大統領選挙が,民主的に公正かつ透明性ある形で平和裡に行われることを期待する旨述べました。
これに対し,カビラ大統領から,日本とコンゴ民主共和国との関係は素晴らしく,模範的なもので,非常に満足している旨述べました。さらに,同大統領は,コンゴ民主共和国は国家再建の途上であり,日本の経験を共有し,来年の第7回アフリカ開発会議(TICAD7)や民間投資促進も念頭において,様々な分野で一層の協力強化を期待している旨述べました。
2 チバラ首相表敬
18日(現地時間同日),佐藤副大臣は,ブルーノ・チバラ・ンゼンゼ首相(H. E. Mr. Bruno TSHIBALA NZENZHE, Prime Minister)を表敬しました。
佐藤副大臣から,本年12月に予定されている大統領選挙が,民主的に,公正かつ透明性のある形で平和裡に実施されることを期待する旨述べるとともに,ドゥニ・ムクウェゲ医師へのノーベル平和賞の授与が決定したことに対して祝意を述べました。また,佐藤副大臣から,TICAD7に向けて,更には,国際場裡において引き続きよく連携したい旨述べました。
これに対し,チバラ首相から,大統領選挙の実施は,自分の首相としての最優先のミッションであるとして,選挙がスケジュール通りに民主的に,公正で,透明性のある形で実施されることへの決意を述べました。また,同首相は,これまでの日本の協力に謝意を述べつつ,TICADプロセスを通じた二国間関係の一層の強化と国際場裡での協力についての期待を述べました。
3 シェ=オキトゥンドゥ副首相兼外務・地域統合大臣との会談
19日(現地時間同日),佐藤副大臣は,レオナール・シェ=オキトゥンドゥ副首相兼外務・地域統合大臣(H. E. Mr. Léonard SHE OKITUNDU, Vice-Prime Minister, Minister for Foreign Affairs and Regional Integration)と会談を行いました。
佐藤副大臣から,同副首相のTICAD閣僚会合への参加につき,同副首相の貢献もあり,TICAD7に向けて非常に良い議論ができた旨述べました。その上で,両者は,来年のTICAD7に向けて一層連携していく旨確認しました。また,両者は二国間関係,地域情勢や国際社会の課題等について建設的な意見交換を行いました。
4 その他
佐藤副大臣は,バハティ計画大臣及びマキラ副首相兼運輸・交通大臣と会談し,二国間関係における協力の方向性等について,意見交換を行いました。また,日本の経済協力で建設された国立職業訓練機構(INPP)及び国連コンゴ安定化ミッション(MONUSCO)司令部を視察するとともに,在留邦人と懇談しました。