報道発表

ヤンゴン南部水供給計画
(ミャンマーに対する無償資金協力に関する書簡の交換)

平成30年10月3日

1 本3日(現地時間同日),ミャンマー連邦共和国の首都ネーピードーにおいて,我が方丸山市郎駐ミャンマー大使と,先方セッ・アウン計画・財務副大臣(Dr. Set Aung, Deputy Minister for Planning and Finance)との間で,総額41億7,600万円を限度とする無償資金協力「ヤンゴン南部水供給計画」の交換公文の署名が行われました。

2 ヤンゴン市ダラ地区は,水道管が敷設されていますが,掘り抜き井戸から未処理の水が供給されており,塩分濃度が高い他,大腸菌群も検出されており,水道水の質的な改善が必要です。同地区はヤンゴン市中心部とヤンゴン川を挟んだ対岸に位置し,急速に人口が増加していますが,現在の供給量(4,500㎥/日)ではダラ地区中心部の住民への供給率が30%に留まっています。また隣接するトゥンティ地区,コームー地区及びクンジャンゴン地区は,農村地域で住居が転在しており,ごく限られた地域しか水道管が敷設されておらず,同地域の住民はため池や井戸の水を未処理で飲用しており,衛生的な問題がある状況です。

3 この計画を通じ,ヤンゴン市ダラ地区において,取水・上水設備の整備及び同設備の管理等を含む事業の実施を行うことにより,ヤンゴン南部の住民に対して,より多くの衛生的な水の供給することで,現在,約45,000人しか水供給されていない状況から,2022年には約360,000人に安全な水を供給できるようになります。そして,この事業の実施により,ミャンマーがユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)(PDF)別ウィンドウで開くを達成し,誰一人取り残されない持続的開発を実現する上で不可欠な水・衛生面分野の向上に寄与します。

4 この計画は,2016年11月に行われた安倍総理大臣とアウン・サン・スー・チー・ミャンマー国家最高顧問との会談において,安倍総理大臣が表明した2016年度から官民合わせて5年間で8,000億円のコミットメントの実施(PDF)別ウィンドウで開くに資する案件です。


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