報道発表

ブルンジに対する無償資金協力「母子保健分野に対する支援」に関する書簡の交換

平成30年10月2日

1 10月2日(現地時間同日),ブルンジ共和国の首都ブジュンブラ市において,我が方宮下孝之駐ブルンジ大使(注:ルワンダにて兼轄)と先方ジェレミー・ホプキンス国際連合児童基金(UNICEF)ブルンジ事務所代表(Mr. Jeremy HOPKINS, Representative of UNICEF Burundi)との間で,「ブルンジ四県における母子保健サービス強化計画」の無償資金協力の供与(供与限度額合計3億8,300万円)に関する交換公文の署名及び書簡の交換が行われました。

2 ブルンジの妊産婦死亡率(334対出生10万)や5歳未満児死亡率(78対出生10万)は,サブサハラ地域の平均を上回るなど,母子保健の向上が課題となっています。この協力では,一時的医療施設(保健センター)55カ所の資機材を整備すると共に,25万冊の母子手帳を配布し,母子手帳活用モデルを形成することで,産前産後ケアの認知の拡大及び乳幼児の出生登録による社会サービスへのアクセスの改善に寄与します。また,医療従事者や行政関係者への研修を通じて,医療施設における産科・新生児ケアの質の向上を支援します。この協力によって,10万人の妊産婦と40万人の5歳未満児の健康状態の改善が見込まれ,妊産婦死亡率と乳幼児死亡率の低下に貢献します。

3 我が国は,2016年のTICAD VIにおいて,基礎的保健サービスにアクセスできる人数をアフリカ全体で200万人増加することを表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この計画はこれを具現化するものです。

[参考]ブルンジ共和国基礎データ
 ブルンジ共和国の面積は約2.78万平方キロメートル(四国より大きく,九州より小さい),人口は約1,052万人(世界銀行,2016年),一人当たりGNI(国民総所得)は約280米ドル(世界銀行,2017年)。


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