報道発表
中央アフリカ共和国に対する無償資金協力
「バタンガフォ市における社会的弱者の持続的な収入創出活動支援計画(UNDP連携)」に関する書簡の交換
1 10月1日(現地時間同日),カメルーン共和国の首都ヤウンデ市において,我が方岡村邦夫駐カメルーン大使と先方マチュー・シオウェラ国連開発計画(UNDP)中央アフリカ事務所長(Mr. Mathieu CIOWELA, Country Director of UNDP Central African Republic)との間で,供与額2億4,300万円の無償資金協力「バタンガフォ市における社会的弱者の持続的な収入創出活動支援計画(UNDP連携)」に関する書簡の交換が行われました。
2 中央アフリカは2013年より内戦状態にありましたが,2016年に民主的な手続きを経て新政府が樹立され,同政府は内戦からの復興に取り組んでいます。一方,地方部においては武装集団の襲撃が頻発し,また,同国バタンガフォ市には帰還兵や国内避難民が多く流入しており,帰還兵,帰還難民,若者等の社会経済統合のための取組が重要となっています。
3 この協力は,同市において,帰還難民,元武装勢力戦闘員,若者及び女性を含む社会的弱者,地方行政者等を対象に,職業訓練,生計向上支援及びガバナンス研修等を行うことにより,社会経済統合や武装勢力への回帰防止を図り,もって同国の平和,治安,和解の促進,経済活動及び生産活動の復興に寄与するものです。
4 我が国は,2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,平和で安定したアフリカの実現に向けて,職業訓練を含む人事育成支援を表明(PDF)しており,この協力は同表明を具体化するものです。
[参考]中央アフリカ共和国基礎データ
中央アフリカ共和国の面積は約62.30万平方キロメートル(日本の約1.65倍),人口は約460万人(2016年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は370米ドル(2016年,世界銀行)。