報道発表

カメルーンに対する国連世界食糧計画(WFP)を通じた無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換

平成30年9月25日

1 本25日(現地時間同日),カメルーン共和国の首都ヤウンデにおいて,我が方岡村邦夫駐カメルーン大使と先方アブドゥライェ・バルデ国連世界食糧計画(WFP)カメルーン事務所長(Mr. Abdoulaye Balde, Representative and Country Director of WFP Cameroon)との間で,カメルーンに対するWFPを通じた食糧援助として,総額3億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

2 カメルーンは,イスラム過激派組織ボコ・ハラムの活動により,約24万人の国内避難民が発生するとともに,約9万5千人のナイジェリア難民が流入しています。また,2016年11月以降,不安定化している英語圏地域においても16万人の国内避難民が発生しています。頻発する干ばつ等の影響により穀物生産も減少を続け,約150万人が食料危機に直面,うち約18万人が深刻な状況にあります。

3 この協力は,カメルーン政府の要請を踏まえ,WFPを通じ,食料を供与することにより,同国極北州及び南西州を含む同国の食料事情を改善し,開発課題の解決に寄与すること等を目的として,食糧援助を実施するものです。

4 我が国は,2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,アフリカにおける食料安全保障の促進を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具体化するものです。

[参考]カメルーン共和国基礎データ
 カメルーン共和国は国土面積約62.3万平方キロメートル(日本の約1.6倍),人口は約2,340万人(2016年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は1,200米ドル(2016年,世界銀行)。


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