報道発表

キリバスの防災・減災能力強化のための支援
(無償資金協力に関する書簡の交換)

平成30年9月18日

1 9月17日(現地時間同日),フィジー共和国の首都スバにおいて,我が方大村昌弘駐キリバス大使(フィジーにて兼任)と先方ミカリテ・テマリ,ライン・フェニックス諸島開発大臣(Hon. Mikarite Temari, Minister for Line and Phoenix Islands Development of the Republic of Kiribati)との間で,供与額3億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。

2 キリバスは,太平洋上に点在する33の環礁島から構成されており,海面上昇やサイクロン等の気候変動の影響による災害に極めて脆弱です。また,首都タラワ環礁は人口の約5割以上が集中する過密状態にあります。このため,同国は中央人口集中の緩和を掲げ,離島開発を重視しており,離島の住民の生活向上に関する基礎インフラの整備を重点分野としています。この協力は,主として,離島であるライン・フェニックス諸島に対し,給水車等の防災・環境関連機材を供与するものであり,これにより,離島の生活性が向上することから,同国の脆弱性の克服に寄与されることが期待されます。

3 この協力は,5月18日及び19日に福島県いわき市において開催された第8回太平洋・島サミットにおいて,我が国政府が表明した支援の柱である「強靱かつ持続可能な発展の基盤強化」に資する協力(PDF)別ウィンドウで開くとして実施するものです。

[参考1]キリバス共和国基礎データ
 キリバス共和国は,面積730平方キロメートル(対馬とほぼ同じ),人口約11.4万人(2016年,世界銀行),一人当たりの国民総所得(GNI)は2,380米ドル(2016年,世界銀行)。

[参考2]第8回太平洋・島サミット

(1)第8回太平洋・島サミット(PALM8)は5月18日及び19日に福島県いわき市において開催。16の太平洋島嶼国・地域及びオーストラリア・ニュージーランドの首脳級等が出席。キリバスからはマーマウ大統領が参加した。

(2)我が国は,PALM8において,(ア)自由で開かれた持続可能な海洋,(イ)強靱かつ持続可能な発展の基盤強化,(ウ)人的交流・往来の活性化の3つを柱として,今後3年間でこれまでの実績も踏まえた,従来同様の,しっかりとした開発協力の実施及び成長と繁栄の基盤である人材の育成・交流の一層の強化を表明した。


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