キリバス共和国
キリバス共和国(Republic of Kiribati)
基礎データ


一般事情
1 面積
730平方キロメートル(対馬とほぼ同じ)
2 人口
131,230人(2022年、世界銀行)
3 首都
タラワ
4 民族
ミクロネシア系(98%)、その他ポリネシア系及び欧州人が居住
5 言語
キリバス語、英語(共に公用語)
6 宗教
キリスト教(主にカトリック、プロテスタント)
7 略史
年月 | 略史 |
---|---|
1606年 | スペイン人キロス、ブタリタリ島(ギルバート諸島)を発見 |
1892年 | 英国、ギルバート諸島、次いでエリス諸島を保護領と宣言 |
1916年 | 英国、ギルバート、エリス諸島を併合、植民地とする |
1939年 | 英及び米国、カントン島及びエンダベリ島(フェニックス諸島)を共同統治 |
1941年 | 日本軍、バナバ、タラワ、マキンを占領 |
1979年7月12日 | 独立 |
政治体制・内政
1 政体
共和制
2 元首
ターネス・マーマウ(Taneti MAAMAU)大統領(2016年1月就任、2020年6月再任、任期4年)
3 議会
一院制、議員数45名、任期4年
4 政府
大統領兼外務・移民大臣 ターネス・マーマウ(Taneti MAAMAU)
5 内政
独立以来大統領を務めてきたタバイ大統領の任期終了により、1990年7月にテアンナキが大統領に就任。1994年の総選挙で与党が大敗し、テブロロ・シト大統領が選出され、1998年11月の大統領選挙で再選された。2002年11月に実施された総選挙では与党が苦戦し、続く2003年2月の大統領選挙ではシト大統領が3選を果たしたものの、同年3月に不信任案が可決され辞任、議会は解散した。2003年5月の議会選挙に続き、7月に行われた大統領選においてアノテ・トン大統領が選出された。同年11月、トン政権は台湾と外交関係を樹立。その後、2007年及び2012年の大統領選でもアノテ・トン大統領が再選。2016年1月の議会選挙では、12年間大統領を務めたアノテ・トン大統領が政界引退を表明、与党は数の上では第一党を保ったが、同年3月の大統領選挙では、前野党の2政党が推すターネス・マーマウ議員が当選し、新大統領が誕生した。2020年4月の議員総選挙を経た6月の大統領選では、与党候補のマーマウ大統領、野党候補のベリナ議員との一騎打ちとなり、結果、マーマウ大統領が再選した。
外交・国防
1 外交
オーストラリア、ニュージーランドを含む太平洋諸国との友好関係維持・強化、経済自立達成、財政収入確保のため多様な国際関係を模索(1985年、ソ連と漁業協定締結、1986年失効。)。トン大統領は2003年11月、台湾と外交関係を樹立、これに対抗し中国はキリバスと断交した。2019年9月、台湾と断交、中国と外交関係を樹立した。
2 国防
軍隊はない。
経済
1 主要産業
漁業、コプラの生産
2 GDP
2.2億米ドル(2022年、世界銀行)
3 一人当たりGNI
2,810米ドル(2022年、世界銀行)
4 経済成長率
1.6%(2022年、世界銀行)
5 物価上昇率
4.6%(2022年、世界銀行)
6 総貿易額
- (1)輸出 77.3百万米ドル
- (2)輸入 160.9百万米ドル
(2022年、アジア開発銀行)
7 主要貿易品目
- (1)輸出 魚類(マグロ、カツオ類)
- (2)輸入 輸送用機器、一般機械、繊維製品、金属製品
(2022年、アジア開発銀行)
8 主要貿易相手国
- (1)輸出 インドネシア、日本、マレーシア、フィジー、米国
- (2)輸入 フィジー、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド
(2022年、アジア開発銀行)
9 通貨
オーストラリアドル
10 経済概況
1979年に燐鉱石が枯渇して以来、海外からの支援や入漁料収入に大きく依存。LDC(後発開発途上国)。
経済協力
1 日本の援助
2021年度 | 2021年度までの累計 | |
---|---|---|
(1)有償資金協力 | なし | なし |
(2)無償資金協力 | 3.00億円 | 264.72億円 |
(3)技術協力 | 0.30億円 | 50.42億円 |
2 主要援助国
- (1)オーストラリア(25)
- (2)ニュージーランド(19)
- (3)日本(7)
(単位:百万米ドル、2021年、DAC)
二国間関係
1 政治関係
- 1979年7月
- キリバス独立式典に大野明衆議院議員を派遣。同日国家承認
- 1982年11月
- バイテケ初代駐日大使(移動大使)が日本に信任状を捧呈
- 1983年4月
- 在京キリバス名誉総領事館開設(2013年、閉館)
- 2015年7月
- 在仙台キリバス名誉領事開設(2018年2月、閉館)
- 2023年1月
- 在キリバス日本大使館開設
2 経済関係
- (1)貿易額(2023年 財務省貿易統計)
-
- キリバスへの輸出 16億円
- キリバスからの輸入 7億円
- (2)進出日本企業数
- 1社(2022年10月現在、外務省海外進出日系企業拠点数調査)
3 在留邦人数
8名(2023年10月現在、外務省海外在留邦人調査統計)
4 在日キリバス人数
9名(2023年12月、法務省在留外国人統計)
5 要人往来
年月 | 要人名 |
---|---|
1979年 | 大野明 衆議院議員(独立式典特派大使) |
2000年 | 浅野勝人 外務政務次官(PIF域外国対話) |
2009年2月 | 橋本聖子 外務副大臣(トン大統領との会談他) |
2018年8月 | 堀井巌 外務大臣政務官 |
年月 | 要人名 |
---|---|
1979年 | タバイ大統領 |
1981年 | テイワキ天然資源相 |
1982年 | キラタ天然資源相 |
1985年 | タバイ大統領、キラタ天然資源相、アロバティ貿易・産業・労働相 |
1987年 | タオマティ天然資源開発相 |
1988年 | タバイ大統領、アタイア保健・家族計画相 |
1989年 | テアンナキ副大統領(大喪の礼) |
1990年 | ボカイ人事院総裁(国際花と緑の博覧会賓客) |
1990年 | タバイ大統領(即位の礼) |
1997年 | シト大統領(日・SPF首脳会議) |
1998年 | シインガ蔵相(ADB・CG会合) |
2000年 | シト大統領(第2回太平洋・島サミット) |
2001年 | シト大統領(外務省賓客) |
2003年3月 | タオム労働・エネルギー相(第3回世界水フォーラム) |
2003年5月 | オタン国政評議会議長(第3回太平洋・島サミット) |
2004年8月 | ナカラ漁業・海洋資源開発相(故鈴木元総理大臣葬儀、日・キリバス漁業協議) |
2005年8月 | テーベ通信・運輸・観光開発相(万国博覧会賓客) |
2006年5月 | トン大統領(第4回太平洋・島サミット) |
2007年2月 | トン大統領(実務訪問賓客) |
2007年8月 | トカタアケ人事院議長(故宮澤元総理大臣葬儀へ特使として参列) |
2007年12月 | トン大統領(第1回アジア・太平洋水サミット(於:大分)) |
2009年5月 | トン大統領(第5回太平洋・島サミット) |
2010年10月 | コリリンテターケ教育相(太平洋・島サミット中間閣僚会合) |
2011年9月 | テマテ・エレアテイシ通信運輸観光開発相 |
2012年5月 | トン大統領(第6回太平洋・島サミット) |
2012年10月 | オノリオ副大統領(IMF・世銀年次総会出席) |
2013年10月 | トン大統領(太平洋・島サミット第2回中間閣僚会合) |
2015年3月 | トン大統領(第3回国連防災世界会議) |
2015年5月 | トン大統領(第7回太平洋・島サミット) |
2015年10月 | リメタ・ベニアミナ通信・運輸・観光相(太平洋島嶼国観光大臣会合) |
2018年5月 | マーマウ大統領(第8回太平洋・島サミット) |
2019年6月 | ナターラ商工・協同組合相 |
2019年10月 | テカイアラ・インフラ・持続可能エネルギー相(即位の礼) |
6 二国間条約・取極
- 1978年 日・ギルバート諸島漁業協定
- 2007年 青年海外協力隊派遣取極め
7 外交使節
- (1)キリバス駐箚日本国大使
- (2)本邦駐箚キリバス大使
- 任命されていない