報道発表
チャドに対する国連世界食糧計画を通じた無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換
平成30年8月7日
1 本7日(現地時間同日),チャド共和国の首都ンジャメナにおいて,我が方岡村 邦夫駐チャド大使(カメルーンにて兼轄)と先方イッサ・サノゴ国連世界食糧計画(WFP)チャド事務所臨時代理所長(Dr. Issa Sanogo,a.i. Representative and Country Director of WFP Chad)との間で,チャドに対するWFPを通じた食糧援助として,総額3億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
2 チャドは国土の約3分の2が砂漠地帯であるという制約から,伝統的に綿花と畜産業を中心とした内陸国であり,2017年の世界飢餓指数は119か国中118位,一人当たりの国民総所得(GNI)は約720ドルであり,最貧国のひとつです。同国の社会セクターの開発の遅れは顕著であり,多くのチャド人は貧困や食料・栄養危機に直面しているところ,同国国民の生活環境改善に資する取組が喫緊の課題となっています。
3 今回の協力は,チャド政府の要請を踏まえ,WFPを通じ,食料を供与することにより,同国の食料安全保障を改善し,開発課題の解決に寄与すること等を目的として,食糧援助を実施するものです。
4 我が国は,2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,アフリカにおける食料安全保障の促進を表明(PDF)しており,この協力は同表明を具現化するものです。
[参考]チャド共和国基礎データ
チャド共和国の面積は約128.4万平方キロメートル(日本の約3.4倍),人口は約1,450万人(2016年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は720米ドル(2016年,世界銀行)。