報道発表
ニウエに対する防災・減災能力強化のための支援
（無償資金協力に関する書簡の交換）
1 本21日（現地時間同日）ニュージーランドの首都のウェリントンにおいて，我が方高田稔久駐ニウエ大使（ニュージーランドにて兼轄）と先方フィサ・イギリシ・ピヒギア・ニウエ高等弁務官（H.E. Hon. Fisa Igilisi PIHIGIA, Niue High Commissioner）との間で，供与額1億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
2 ニウエは，国土が狭く，その地理的環境から，海面上昇やサイクロン等の気候変動の影響による災害に極めて脆弱で，道路を始めとするインフラも頻繁に損傷しています。現在も多くの部分の交通インフラが防災・減災能力強化のための整備を必要としている状況であり，同国国民約1,500人の生活に支障をきたしています。今回の協力は，主として，災害に強いインフラ整備等を促進するために必要な建機等を供与するもので，同国の脆弱性の克服に貢献することが期待されます。
3 今回の協力は，5月18日及び19日に福島県いわき市において開催された第8回太平洋・島サミットにおいて，我が国政府が表明した支援の柱である「強靱かつ持続可能な発展の基盤強化」に資する協力（PDF）
として実施するものです。
［参考1］ニウエ基礎データ
ニウエは，面積259平方キロメートル（鹿児島県徳之島とほぼ同じ），人口約1,500人（2013年，太平洋共同体事務局）。
［参考2］第8回太平洋・島サミット
（1）第8回太平洋・島サミット（PALM8）は5月18日及び19日に福島県いわき市において開催。16の太平洋島嶼国・地域及びオーストラリア・ニュージーランドの首脳級等が出席。ニウエからはシペリ首相代行兼インフラ大臣が参加した。
（2）我が国は，PALM8において（ア）自由で開かれた持続可能な海洋，（イ）強靱かつ持続可能な発展の基盤強化，（ウ）人的交流・往来の活性化の3つを柱として，今後3年間でこれまでの実績も踏まえた，従来同様の，しっかりとした開発協力の実施及び成長と繁栄の基盤である人材の育成・交流の一層の強化を表明。