報道発表
アジア欧州財団パブリックヘルスネットワーク10周年記念イベントの開催と堀井学外務大臣政務官の出席
平成30年5月31日
1 5月30日及び31日,外務省とアジア欧州財団(ASEF)共催にて,「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)に関するハイレベル会合:“UHC as a Tool to Combat Infectious Diseases”」(於:国連大学(東京))が開催され,堀井学外務大臣政務官がオープニングに出席し,挨拶を行いました。
2 同会合は,我が国がASEFを通じて支援する,アジア欧州会合(ASEM)新型インフルエンザ対策事業の発表10周年を記念したものです。
3 この会合には,山本尚子・世界保健機構(WHO)事務局長補のほか,ASEM参加国,関係国際機関等から保健専門家が約70名出席し,薬剤耐性菌(AMR)を含む感染症対策の観点からUHC推進に関する議論を行いました。
4 堀井学政務官からは,アジアと欧州間の人的連結性の拡大はパンデミック拡大の懸念といった負の側面も伴う点を指摘しつつ,ASEM新型インフルエンザ対策事業はそうした事態への備えを提供することで,アジアと欧州の繋がりを支えてきたという我が国の貢献につき述べました。また,今後も我が国は,ASEM及びASEFを通じたアジア・欧州間の協力強化に向け,一層寄与していく旨述べました。
ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)(PDF)
[参考]ASEM新型インフルエンザ対策事業
新型インフルエンザによるパンデミックの脅威に備えるため,2008年10月の第7回ASEM首脳会合において,麻生総理大臣(当時)から発表。我が国はASEFに対し約3千2百万米ドルを拠出。同事業は,下記2本柱からなる。
- 備蓄事業:抗ウイルス薬及び防疫用品を備蓄し,新型インフルエンザが発生した際に同備蓄を一括投入し,新型インフルエンザの拡散を封じ込める体制を整えるもの。
- パブリックヘルスネットワーク事業:緊急オペレーション受入国の訓練,緊急時コミュニケーションの強化,アジア・欧州間のネットワーク形成のための事業を行い,公衆衛生危機下において緊急オペレーションを効果的に実施する体制構築を支援するもの。