報道発表

コモロに対する無償資金協力(食糧援助)

平成30年4月9日

1 4月7日(現地時間同日),コモロ連合国の首都モロニ市において,我が方伊藤賢穂駐コモロ臨時代理大使(マダガスカルにて兼轄)と先方モハメド・エル・アミン・スエフ外務・国際協力・仏語圏・在外コモロ人担当大臣(H.E. Mr. Mohamed El Amine SOUEF, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation and the Francophonie, in charge of Comorians abroad)との間で,供与額3億2,000万円の無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換が行われました。

2 コモロでは,コメが主食ですが,火山島のため稲作を含む農耕に適した土地が少ないことから,食料自給率が低く(コメの自給率は0%),大半が輸入されています(コメの年間輸入量は約5万トン)。また,地理的に孤立していることから,輸送コストが高い上,気候変動の影響やサイクロンの被害を受けやすい地理的環境下にもあるため,食料の確保には恒常的な問題が発生していますが,脆弱な財政基盤のため,適切な時期に適切な量の食料を輸入・備蓄することが困難となっています。

3 この協力は,食料不足に直面している同国に対し,食料安全保障の改善,栄養状態の改善等を目的として,我が国政府米(4,500~5,000トン程度)による食糧援助を実施するものです。

4 我が国は,2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,「食料安全保障の促進」を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具体化するものです。

[参考]コモロ連合基礎データ
 コモロ連合の面積は2,236平方キロメートル(東京都とほぼ同じ),人口約80万人(2016年,世界銀行),一人当たり国民総所得(GNI)は760米ドル(2016年,世界銀行)。


報道発表へ戻る