報道発表
「中央アジア+日本」対話・第2回ビジネス対話の開催
1 本23日,外務省において,「中央アジア+日本」対話・第2回ビジネス対話(テーマ「観光分野を含む中央アジアとのビジネスの現状とその可能性」)が開催されました。
2 このビジネス対話は,日本のビジネス関係者に対し,中央アジア5か国(ウズベキスタン,カザフスタン,キルギス,タジキスタン,トルクメニスタン)とのビジネスの可能性を紹介することを通じ,日本と各国との経済関係発展を後押しするための公開シンポジウムであり,同国からの参加者と日本企業・経済団体の関係者との間で意見交換が行われました。
3 冒頭,相木俊宏外務省中央アジア担当特別代表(大使)から,「中央アジア+日本」対話の新たな実践的協力分野となる「観光分野」についてのビジネス対話の開催を契機として,経済関係を含む我が国と中央アジア諸国との関係がますます発展していくことへの期待が表明されました。
4 今次ビジネス対話では,中央アジア5か国の参加者から,ビジネス環境,誘客に向けた取組,有望なビジネスの機会やあり得べき協力の可能性等について報告がなされ,日本側から,中央アジアにおける観光分野の具体的な課題等について説明が行われました。また,各国参加者と日本企業関係者等とのネットワーキングも行われ,今後の日本と中央アジア各国との経済関係発展に資する機会となりました。
5 最後に,富山未来仁外務省欧州局中央アジア・コーカサス室長から,中央アジアにおける市場・ビジネス環境改善や誘客分野における課題解決の重要性を改めて指摘するとともに,「中央アジア+日本」対話の次回外相会合に向けて,今次ビジネス対話の議論の成果も活かしつつ,中央アジア諸国とのビジネスの可能性の具体化を後押ししたいとして,出席した日・中央アジアの官民関係者に協力を呼びかけました。
[参考]「中央アジア+日本」対話(“Central Asia plus Japan” Dialogue)
2004年8月,日本と中央アジア諸国の対話・協力の枠組みとして「中央アジア+日本」対話が発足。日本は,中央アジアが,開かれ安定した地域として発展していくために,域内国が共通の課題に共同で対処することが不可欠であるとの考えから,同対話を通じて中央アジアの地域協力を後押ししてきている。同対話の枠組みでこれまでに外相会合を6回,高級実務者会合(SOM)を12回,知的対話(東京対話)を10回開催。