報道発表

マラウイの水供給改善のための無償資金協力に関する書簡の交換

平成30年3月14日

1 本14日(現地時間同日),マラウイ共和国の首都リロングウェにおいて,我が方柳沢香枝駐マラウイ大使と先方ゴダール・エドワード・ゴンドウェ財務・経済計画開発大臣(H. E. Mr. Goodall Edward Gondwe, Minister of Finance, Economic Planning and Development of the Republic of Malawi)との間で,3億6,200万円を供与額とする無償資金協力「リロングウェ無収水削減用機材整備計画」に関する書簡の交換が行われました。

2 マラウイの首都リロングウェ市では,急激な人口増に加え,近年の干ばつによる渇水により,水需要が大幅に増加しています。また,給水管の老朽化による破裂や漏水が原因で料金徴収ができない水(無収水)の比率も高いことから,同市の水需給はさらにひっ迫しており,大規模な計画断水が行われるなど,人々への水供給に深刻な影響を与えています。

3 この協力は,リロングウェ市において無収水を削減するための機材を整備することにより,水不足の改善を図るとともに,マラウイの基礎的社会サービスの向上への取組を支援するものです。この協力により,2022年には2017年比で,平均配管補修時間が40%削減され,また,漏水探知機材により年間175kmでの漏水探知が可能になることが見込まれます。これらにより,漏水量の減少や断水時間の低減等といった給水サービスの改善や,有収水量の増加による水公社の財務状況改善を通じた,給水サービスの持続性の向上が期待されます。

4 我が国は第6回アフリカ開発会議において,気候変動に起因する水不足への対処を含めた持続可能な発展への支援を実施する旨表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具体化するものです。

[参考]マラウイ共和国基礎データ
 マラウイ共和国はアフリカ南部に位置し,面積約11.8万平方キロメートル(日本の本州の半分程度の面積),人口は約1,810万人(2016年,世界銀行),人口一人当たりの国民総所得(GNI)は320米ドル(2016年,世界銀行)。


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