報道発表
中根外務副大臣とアデシナ・アフリカ開発銀行総裁との会談


本9日午後2時30分から約30分間,中根一幸外務副大臣は,アキンウミ・アデシナ・アフリカ開発銀行(AfDB)総裁(Mr. Akinwumi Adesina, President of African Development Bank)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 中根副大臣から,アデシナ総裁の訪日を歓迎し,TICADプロセスに対する協力に謝意を述べるとともに,今後とも,AfDBと協力しつつ,来年のTICAD7に向けて対アフリカ協力を進めていきたい旨述べました。
2 また,中根副大臣から,本年2月に署名したアフリカ開発基金第14次増資に係る借款が,アフリカの経済社会開発に貢献することを期待する旨,更に,我が国とAfDBとの協力枠組みである「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブ」(EPSA)フェーズ3の着実な実施に向けて引き続き協力していきたい旨述べました。
3 これに対してアデシナ総裁から,これまでの我が国によるAfDBに対する協力に対して謝意が述べられるとともに,引き続きTICAD7に向けて緊密に協力していきたい旨発言しました。
[参考]
(1)アフリカ開発銀行(AfDB)
1964年9月,アフリカ諸国の持続可能な経済的開発及び社会的進歩に寄与することを目的として設立された国際開発金融機関。アフリカ開発銀行(AfDB:我が国は1983年加盟)とアフリカ開発基金(AfDF:我が国は1973年加盟)からなる。本部はコートジボワールのアビジャン。
(2)対アフリカ開発基金円借款「アフリカ開発基金(AfDF)第14次増資のための借款」
2月8日,川村駐コートジボワール大使とアデシナ総裁との間で交換公文に署名(供与限度額736億100万円)。アフリカ諸国の経済開発と貧困削減に果たすAfDFの役割の重要性に鑑み,日本政府がAfDFに対して資金供与を行うもの。この資金供与を通じて,AfDFの活動資金の確保を図り,もってAfDFによる開発事業の実施に寄与する。
(3)EPSA(エプサ)「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブ(Enhanced Private Sector Assistance for Africa)」
アフリカの民間セクター開発のため,日本とAfDBが2005年に立ち上げたイニシアティブ。2016年のTICAD VIにてフェーズ3を立ち上げた。具体的に次の3本柱から構成される。
- (ア)アフリカ政府向けの協調融資(円借款)
- (イ)AfDBを通じた現地民間セクターへの資金供与
- (ウ)AfDBを通じた技術協力