報道発表
日・コソボ外相会談


本1日,午後7時30分から約90分間,河野太郎外務大臣は,ベジェット・パツォーリ・コソボ共和国第一副首相兼外務大臣(H.E. Mr. Behgjet PACOLLI, First Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of the Republic of Kosovo)と夕食を交えて会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。なお,この会談には,ヴァルドリン・ルッカ経済開発大臣も同席しました。
1 冒頭
河野大臣から,コソボの独立10周年に祝意を表するとともに,来年の日・コソボ外交関係樹立10周年という重要な節目に向けて,更なる関係強化を図っていきたい旨述べました。これに対し,パツォーリ第一副首相兼外務大臣から,これまでの日本からの支援に感謝するとともに,日本との関係を更に発展させていきたい旨発言がありました。
2 二国間関係
河野大臣から,日本は西バルカン地域,ひいては欧州の平和と安定の鍵を握るコソボとの関係を重視しており,先般,安倍総理大臣から発表した「西バルカン協力イニシアティブ」の下,今後ともコソボの経済社会開発を支援していきたい旨述べました。また,人的往来の活性化のため,隣国アルバニアの日本大使館でコソボ居住者への査証発給を開始することを決定した旨述べました。
これに対し,パツォーリ第一副首相兼外務大臣から,在アルバニア日本大使館でのコソボ居住者への査証発給開始の決定を歓迎するとともに,コソボは日本からの投資誘致に取り組んでおり,日本との経済関係をさらに強化したい旨述べました。
両大臣は,政治・経済,文化・スポーツの分野で更なる二国間関係の強化を図っていくことで一致しました。
3 地域・国際情勢
北朝鮮の核・ミサイル問題について,河野大臣から,安保理決議の完全な履行を含め,北朝鮮への圧力を最大限まで高めていくことが重要である旨述べました。これに対し,パツォーリ第一副首相兼外務大臣から,日本の立場を全面的に支持する旨述べました。また,西バルカン情勢についても,意見交換を行いました。