報道発表
パキスタンに対する無償資金協力
「シンド州及びハイバル・パフトゥンハー州における若年層のエンパワーメント計画」(UNDP連携)に関する書簡の交換
1 本19日(現地時間同日),パキスタン・イスラム共和国の首都イスラマバードにおいて,我が方倉井高志駐パキスタン大使と先方イグナシオ・アルタザ国連開発計画(UNDP)パキスタン事務所長(Mr. Ignacio Artaza, UNDP Country Director in the Islamic Republic of Pakistan)との間で,供与額4億1,900万円の無償資金協力「シンド州及びハイバル・パフトゥンハー州における若年層のエンパワーメント計画」に関する書簡の交換が行われました。
2 パキスタンでは,若者の多くが,教育機会の欠如や技術不足を原因として,雇用機会や社会参加機会の不足,又は低賃金や失業などの問題に直面しています。安定した生活の糧を得る手段が限られていることで,不寛容と不平等の感情が強まり,社会不安定化の大きな要因となっており,パキスタンのバランスの取れた発展にとって大きな課題となっています。
3 この計画は,パキスタンのシンド州及びハイバル・パフトゥンハー州において,UNDPとの連携により,若年層への技能訓練等の就労支援及び社会参加を促進し,同国の社会安定化を図るものです。この計画により,約50箇所のコミュニティーセンターが設置され,若年層約10,000人に対し各種社会・文化活動への参加が促進されます。また,約12,000人に対する就労支援を始め,約20,000人に対する生活技能訓練を行うことで,若年層の健全な経済・社会参画を通じた社会安定化を図り,パキスタンの国境地域などの安定化やバランスの取れた発展に寄与することが期待されます。
[参考]パキスタン・イスラム共和国基礎データ
パキスタン・イスラム共和国は,面積約79.6万平方キロメートル(日本の約2倍),人口1億9,320万人(2016年度,世界銀行),1人当たりの国民総所得(GNI)1,510米ドル(2016年,世界銀行)。