平成31年3月26日

一般事情
1 面積
79.6万平方キロメートル(日本の約2倍)
2 人口
2億777万人(年人口増加率2.40%)(パキスタン統計省国勢調査2017)
3 首都
イスラマバード
4 民族
パンジャブ人,シンド人,パシュトゥーン人,バローチ人
5 言語
ウルドゥー語(国語),英語(公用語)
6 識字率
58%(10歳以上を対象)(2015/2016年度パキスタン統計局)
7 宗教
イスラム教(国教)
8 略史
| 年月 | 略史 |
|---|---|
| 1947年 | 英領インドより独立,第1次印パ戦争 |
| 1948年 | 「建国の父」ジンナー死去 |
| 1952年 | 日パ国交樹立 |
| 1956年 | 「パキスタン・イスラム共和国憲法」(議院内閣制)公布・施行 |
| 1958年 | アユーブ・カーン陸軍大将によるクーデター アユーブ・カーン陸軍大将,大統領に就任 |
| 1962年 | 「パキスタン共和国憲法」(大統領制)公布・施行 |
| 1965年 | 第2次印パ戦争 |
| 1969年 | アユーブ大統領辞任 ヤヒヤー陸軍参謀長,大統領に就任 |
| 1970年 | 初の総選挙実施 |
| 1971年 | 第3次印パ戦争(東パキスタンがバングラデシュとして分離独立) Z・A・ブットー人民党(PPP)党首,大統領に就任 |
| 1973年 | 「パキスタン・イスラム共和国憲法」(議院内閣制)公布・施行 Z・A・ブットー大統領,首相に就任 |
| 1977年 | 総選挙実施 ハック陸軍参謀長によるクーデター |
| 1978年 | ハック陸軍参謀長,大統領に就任 |
| 1979年 | ハック大統領,「イスラム化政策」開始 |
| 1985年 | 総選挙実施,ジュネージョ首相就任 「憲法第8次修正」成立 |
| 1988年 | ハック大統領,ジュネージョ首相を解任 ハック大統領,軍用搭乗機の墜落事故によって死去 G・I・カーン上院議長,大統領に就任 総選挙実施,B・ブットー首相就任(第1次B・ブットー政権) |
| 1990年 | G・I・カーン大統領,B・ブットー首相を解任 総選挙実施,シャリフ首相就任(第1次シャリフ政権) |
| 1993年 | G・I・カーン大統領,シャリフ首相を解任 総選挙実施,B・ブットー首相就任(第2次ブットー政権) |
| 1996年 | レガーリ大統領,B・ブットー首相を解任 |
| 1997年 | 総選挙実施,シャリフ首相就任(第2次シャリフ政権) 「憲法第13次修正」成立 |
| 1998年 | パキスタン核実験 |
| 1999年 | カルギル紛争 ムシャラフ陸軍参謀総長によるクーデター ムシャラフ陸軍参謀長,行政長官に就任 |
| 2002年 | 総選挙実施 |
| 2007年 | 大統領選挙実施,ムシャラフ大統領再選 非常事態宣言発出 |
| 2008年 | 総選挙実施,ギラーニ内閣発足 ムシャラフ大統領辞任,ザルダリ大統領就任 |
| 2012年 | ギラーニ首相辞任,アシュラフ内閣発足 |
| 2013年 | 総選挙実施,シャリフ首相就任(第3次シャリフ政権) フセイン大統領就任 |
| 2017年 | アバシ首相就任 |
| 2018年 | 総選挙実施,カーン首相就任 アルビ大統領就任 |
政治体制・内政
1 政体
連邦共和制
2 元首
3 議会
2院制
4 政府
- (1)首相 イムラン・カーン
- (2)外相 マクドゥーム・シャー・マヘムード・クレーシ
5 内政
2018年5月31日,下院議会が任期満了のため解散。7月25日の総選挙の結果,パキスタン正義党(PTI)が勝利し,8月18日,イムラン・カーンPTI党首が首相に就任した。
外交・国防
1 外交基本方針
- (1)東西冷戦時代から,米国を始めとする西側諸国との友好関係を維持する一方,インドへの対抗上,1960年代からは,中国との緊密な関係を構築してきている。また,イスラム諸国との連帯を重視している。
- (2)2001年9月の米国同時多発テロ事件以降は,国際社会と協力してテロ対策に取り組んでいる。米国との関係は,2017年にトランプ大統領が南アジア新戦略を発表し,パキスタンのテロ対策に対する厳しい姿勢を示し,2018年にはパキスタンへの一部支援停止を発表するなど停滞傾向にある。
- (3)カーン政権はインド及びアフガニスタン等近隣国との関係を重視しており,関係改善に向けた取組を継続。
2 軍事力
- (1)予算
- 1兆1,003億ルピー(2018/2019年度パキスタン連邦予算案,歳出予算の23%)
- (2)兵役
- 志願制
- (3)兵力
- 陸軍56万人,海軍23800人,空軍7万人,合計65万3800人(ミリタリーバランス2018)
パキスタンは,インドが1998年5月中旬に2度にわたり地下核実験を実施したことへの対抗措置であるとして,同月下旬2度の地下核実験を行った。
経済
1 主要産業
農業,繊維産業
2 GDP(実質)
約3,050億ドル(2017年)(世銀)
3 一人当たりGNI
約1,640米ドル(2017/2018年度パキスタン経済白書)
4 実質経済成長率(GDP)
5.79%(2017/2018年度パキスタン経済白書)
5 物価上昇率
3.8%(2017/2018年度パキスタン経済白書)
6 失業率
5.9%(2014/2015年度パキスタン経済白書)
7 外貨準備高
101.81億ドル(2018年3月31日時点,パキスタン中央銀行)
8 総貿易額
- (1)輸出
- 171億ドル
- (2)輸入
- 443億ドル
(2017/2018年度パキスタン経済白書)
9 主要貿易品目
- (1)輸出
- 繊維製品,農産品,食料品
- (2)輸入
- 石油製品,原油,機械類,農業・化学品,食料品,パーム油
10 主要貿易相手国
- (1)輸出
- 米国,中国,UAE,英国,アフガニスタン,日本
- (2)輸入
- UAE,中国,サウジアラビア,シンガポール,クウェート,日本
11 通貨
パキスタン・ルピー
12 公定為替レート
1米ドル=139.49ルピー(2019年3月)(パキスタン中央銀行)
13 経済概況
- (1)2013年6月の総選挙で勝利したパキスタン・ムスリム連盟ナワズ派(PML-N)は,経済・財政の立て直しを政権の重要課題として位置づけ,徴税強化・電力補助金削減等の各種改革に着手。2013年9月にIMFからEFF(拡大信用供与ファシリティ)を通じた3年間で66.4億ドルの融資が承認された。パキスタン政府は,EFFの下,財政赤字削減,歳入増加,電力セクター改革,投資環境整備,国営企業改革等に取り組み,2016年8月,全てのレビューを完了した。
- (2)2018年8月に発足したカーン政権は,深刻な外貨準備高不足に直面し,2018年10月,IMFに対し,財政支援を要請した。
14 債務残高
対外累積債務残高 888億ドル(2017年12月31日時点,パキスタン中央銀行)
15 会計年度
7月1日~6月30日
経済協力
1 日本の援助実績累計
- (1)有償資金協力(2016年度まで,E/Nベース) 9,922.83億円(2016年度実績 62.9億円,E/Nベース)
- (2)無償資金協力(2016年度まで,E/Nベース) 2,728.43億円(2016年度実績 78.99億円 E/Nベース)
- (3)技術協力実績(2016年度まで,JICAベース) 582.91億円(2016年度実績 25.08億円 JICAベース)
2 主要援助国
- (1)米国
- (2)英国
- (3)日本
- (4)EU
- (5)ドイツ
(OECD/DAC 2015/2016年支出ベース)
日パキスタン二国間関係
1 政治関係
経済協力関係を軸として国交樹立以来の友好関係を維持。
2 経済関係
(1)対日貿易(我が国財務省貿易統計)(単位 億ドル)
- (ア)貿易額
-
年度 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 対日輸出 1.24 1.4 1.26 1.27 1.62 2.26 1.98 3.19 2.36 1.71 対日輸入 17.38 14.73 10.68 11.38 16.63 15.57 14.31 15.56 18.42 19.61 - (イ)主要品目(2017年)
- 対日輸出 有機化合物,石油・同製品,織物用糸及び繊維製品
- 対日輸入 輸送用機器,一般機械,鉄鋼
(2)我が国からの直接投資 (パキスタン中央銀行)(単位 100万ドル)
| 年度 | 2007 /2008 |
2008 /2009 |
2009 /2010 |
2010 /2011 |
2011 /2012 |
2012 /2013 |
2013 /2014 |
2014 /2015 |
2015 /2016 |
2016 /2017 |
2017 /2018 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 投資額 | 64.4 | 131.2 | 74.3 | 26.8 | 3.2 | 29.8 | 30.1 | 58.2 | 35.4 | 57.7 | 56.9 |
3 文化関係
文化無償協力,モヘンジョダロ遺跡修復事業協力,南西アジア青年招聘,講演,展示等を実施。日本において1984年ガンダーラ美術展,1986年インダス文明展,1998年ブッダ展,2000年インダス文明展。
4 在留邦人数
1,078人(2018年海外在留邦人数調査統計)
5 在日当該国人数
15,583人(2018年6月,法務省統計)
6 日系企業数
83社(2017年,ジェトロ・カラチ事務所調べ)
7 要人往来
| 年月 | 要人名 |
|---|---|
| 1990年 | 海部総理大臣 |
| 1992年 | 秋篠宮同妃両殿下 |
| 1995年 | 橋本通産大臣 |
| 1997年 | 池田外務大臣 |
| 1999年 | 山本外務政務次官 |
| 2000年 | 森総理大臣 |
| 2001年 | 田中外務大臣 |
| 2001年 | 杉浦外務副大臣 |
| 2002年 | 緒方総理特別代表 堀内総理特使 |
| 2004年 | 川口外務大臣 |
| 2005年 | 中川経産大臣 町村外務大臣 小泉総理大臣 |
| 2006年 | 麻生外務大臣 |
| 2007年 | 小池防衛大臣(総理特使) |
| 2008年 | 高村外務大臣 |
| 2009年 | 岡田外務大臣 |
| 2010年 | 菊田外務大臣政務官 |
| 2013年 | 木村総理補佐官 |
| 2013年 | 城内外務大臣政務官 |
| 2015年 | 中根外務大臣政務官 |
| 2017年 | 岸外務副大臣 |
| 2018年 | 河野外務大臣 堀井巌外務大臣政務官 中根外務副大臣 薗浦総理大臣補佐官 |
| 年月 | 要人名 |
|---|---|
| 1990年 | カーン大統領(即位の礼) |
| 1992年 | シャリフ首相(公式実務訪問) |
| 1993年 | バーバル・アリ蔵相 |
| 1996年 | ブットー首相(公賓) |
| 1997年 | アビダ・フセイン人口福祉・科学技術相 ゴース・アリ・シャー教育相 |
| 1998年 | シェイク・ラシード・アフマド文化・労働(等)相 ゴーハル・アユーブ・カーン外相 サルタージ・アジーズ外相 |
| 2001年外賓 | サッタール外相 ショーカット・アジーズ蔵相(大統領特使) |
| 2002年 | ショーカット・アジーズ蔵相 ムシャラフ大統領 ハイダル内相 |
| 2003年 | カーン商務相 シェルパオ水利電力相 |
| 2005年 | カスーリ外相(外務省賓客) アジーズ首相 |
| 2009年 | ザルダリ大統領(実務訪問賓客,パキスタン・フレンズ/支援国会合出席) クレーシ外相 カイラ情報放送大臣 シャハブッディーン計画・開発相 マリク内務担当首相顧問 タリーン財務担当首相顧問 スワーティ科学技術相 |
| 2011年 | ザルダリ大統領(実務訪問賓客) |
| 2012年 | ファヒーム商務相 カル外相(外務省賓客) カル外相(アフガニスタンに関する東京会合) シェイク財務相(IMF・世銀総会) |
| 2013年 | イクバール計画開発改革相 |
| 2015年 | ダール財務相 ファテミ外務担当首相特別補佐官 |
| 2016年 | アバシ石油天然資源大臣 ジャンジュア国家安全保障担当首相顧問 |
| 2017年 | サディク下院議長 |
| 2018年 | ダウード商務・繊維・産業・生産・投資担当首相顧問 |
8 両陛下・皇族の御訪問等
- 天皇皇后両陛下が皇太子同妃両殿下として御訪問(1962年1月)
- 三笠宮殿下が御訪問(1973年2月)
- 秋篠宮同妃両殿下が御訪問(1992年11月)
9 二国間条約・取極
文化協定(1958年),租税条約(1959年(2008年に全面改訂)),友好通商条約(1961年),航空協定(1962年),投資保護協定(2002年)(PDF)
(345KB)
10 二国間政治宣言
- 日パキスタン共同声明(2005年,小泉総理パキスタン訪問の際)
- 日パキスタン共同声明(2011年,ザルダリ大統領訪日の際)


