報道発表
透明性向上のためのキャパシティービルディング・イニシアティブ基金への我が国拠出
平成29年12月22日
1 本22日,我が国は,透明性向上のためのキャパシティービルディング・イニシアティブ基金(Capacity Building Initiative for Transparency(CBIT) Fund)へ総額500万米ドルの拠出を行いました。
2 この基金は,透明性に関する行動を実施する各国の担当機関の能力強化,パリ協定(第13条)で規定された事項を満たすための手段・研修・支援の提供,及び透明性向上のための長期的支援を行うものです。
3 今回の拠出は,2020年迄に年間1,000億米ドルの途上国支援を行うとする気候変動対策に関する国際社会のコミットメントの達成に向けた我が国の積極的な姿勢及び着実な実績を示すものです。
4 途上国が自国で実施する気候変動対策及び支援に係わる実績を的確に把握・報告できる能力・体制を構築することは,パリ協定の実効性を確保する上で不可欠です。今回の我が国による拠出を通じ,途上国の気候変動の透明性が向上し,世界規模での気候変動対策が推進されていくことを期待します。
[参考]CBIT基金
(1)国連気候変動枠組条約(UNFCCC)第21回締約国会合(COP21)で採択されたパリ協定(第13条)(PDF)で規定されている,気候変動に対する「行動及び支援に関する強化された透明性の枠組み」の実効性を確保するため,開発途上国を対象に組織・技術の両面から能力支援強化を行うイニシアティブ。COP21決定にて,我が国を含むUNFCCC締約国が設立に合意。
(2)GEF(地球環境ファシリティー)にCBIT基金が設立された(2016年6月)。
(3)我が国の拠出は,外務省,財務省及び環境省の三省が合同で行った(外務省は,10月12日に,1,666,667米ドルを拠出済み)。