報道発表
ホンジュラスに対する無償資金協力に関する書簡の交換
1 本14日(現地時間9月13日),ホンジュラス共和国の首都テグシガルパ市において,我が方松井正人駐ホンジュラス大使と先方マリア・ドローレス・アグエロ・ララ外務・国際協力大臣(H.E. Ms. María Dolores AGÜERO LARA, Secretary of State for Foreign Affairs and International Cooperation)との間で,供与限度額9億5,800万円の無償資金協力「国道六号線地すべり防止計画」に関する書簡の交換が行われました。
2 ホンジュラスは,自然災害に脆弱であり過去の災害時には多大な経済損失が生じています。特に,雨季には集中豪雨に伴う土砂災害が生じやすく,道路網が頻繁に大きな被害を受けています。
このため,同国の国家開発戦略計画では,道路ネットワークの脆弱性の軽減や移動コストの低減が開発目標の一つに掲げられています。中でも国道6号線は防災対策の優先路線に指定されており,早期の改善が求められています。
3 こうした状況を踏まえ,この計画は,ホンジュラスとニカラグアを結ぶ主要幹線である国道6号線上において,地すべり対策(3箇所)を講じることで,自然災害への脆弱性の低減及び円滑な交通の確保を図り,同国の防災対策の強化に寄与することが期待されます。
4 さらに,今回の無償資金協力は,我が国の気候変動分野における途上国支援策として実施するものでもあります。我が国は,2015年11月に「美しい星への行動2.0(ACE2.0)(PDF)」を発表し,2020年に官民合わせて約1兆3,000億円の気候変動対策支援を実施することを表明しています。我が国としては,ホンジュラスと引き続き気候変動分野で連携していきます。
(参考)ホンジュラス共和国基礎データ
ホンジュラス共和国は,面積112,492平方キロメートル(日本の約3分の1),人口約807.5万人(2015年,世界銀行),一人当たり国民総所得(GNI)は約2,270米ドル(2015年,世界銀行)。