ホンジュラス共和国

ホンジュラス共和国(Republic of Honduras)

基礎データ

平成30年4月6日

一般事情

1 面積

112,490平方キロメートル(日本の約3分の1弱)(2017年:世銀)

2 人口

911万人(2016年:世銀)

3 首都

テグシガルパ

4 民族

ヨーロッパ系・先住民混血91%,その他9%(先住民6%,アフリカ系2%,ヨーロッパ系1%)

5 言語

スペイン語

6 宗教

伝統的にカトリック(信教の自由を憲法上保障)

7 略史

年月 略史
1502年 コロンブス到着
1539年 グアテマラ総督領編入
1821年 独立
1823年 中米諸州連合結成
1838年 中米諸州連合より分離独立
1982年 民政移管,コルドバ大統領就任
1986年 アスコナ大統領就任
1990年 カジェハス大統領就任
1994年 レイナ大統領就任
1998年 フローレス大統領就任
2002年 マドゥーロ大統領就任
2006年 セラヤ大統領就任
2009年6月 クーデター発生
2010年1月 ロボ大統領就任
2014年1月 エルナンデス大統領就任(第一期)
2018年1月 エルナンデス大統領再任(第二期)

政治体制・内政

1 政体

立憲共和制

2 元首

フアン・オルランド・エルナンデス・アルバラード大統領(任期4年)

3 議会

一院制(128名,任期4年)

4 政府

国民党

(1)首相名
首相職無し
(2)外相名
マリア・ドローレス・アグエロ

5 内政

  • 1963年以降1980年まで軍政が続き,1980年に制憲議会選挙,1981年に総選挙が行われ,1982年に民政移管。
  • 以後2009年の大統領選挙まで,自由党と国民党の2大政党制度が定着。
  • 2009年6月28日未明,軍がセラヤ大統領(当時)を拘束して国外移送するというクーデターが発生したが,OAS及び米国の仲介も得て,2009年10月30日,セラヤ大統領側と「暫定政府」側が「テグシガルパ・サンホセ合意」に署名。2009年11月29日に実施された大統領選挙・総選挙で,ロボ国民党候補(当時:野党)が当選し,2010年1月,大統領に就任。
  • ロボ大統領は政変後の国内融和と国際関係の修復に尽力し,欧米等多数の国との関係を正常化した。日本政府も2010年4月23日,外交関係を正常化した。米州人民ボリバル同盟(ALBA)を含む一部中南米諸国はセラヤ前大統領が帰国していないこと等を理由にホンジュラス政府を承認していなかったが,2011年4月9日,コロンビア及びベネズエラの仲介を経て,ロボ大統領とセラヤ前大統領が「カルタヘナ合意」に署名し和解,セラヤ前大統領はホンジュラスに帰国した。また,2011年6月1日,OAS特別総会でホンジュラスのOAS復帰が承認された。
  • 2013年11月24日に大統領選挙が実地され,新党リブレ党のカストロ候補(セラヤ前大統領夫人),国民党,自由党各候補の争いとなったが,与党国民党のエルナンデス候補が当選した。2014年1月,エルナンデス大統領が就任した。
  • 2015年4月23日,大統領再選を禁止する憲法条文は違憲であるとの与党国民党の国会議員の申し立てに対して,最高裁は申し立てを認め,同条文の規定は無効であるとの判決を下した。これにより,大統領再選の道が開かれた。
  • 2017年11月26日に大統領選挙が実施され,エルナンデス大統領が再選。
  • 2018年1月27日大統領就任式。

外交・国防

1 外交基本方針

  • (1)対米関係重視。外交多角化の観点よりアジアとの関係緊密化に努力。中国と国交はなく,台湾と国交を有する。
  • (2)中米統合の促進。

2 軍事力(2016年:ミリタリーバランス)

(1)徴兵制に代え志願兵役制を導入(1995年4月,議会にて志願制兵役法案可決)
(2)兵力
10,700人(陸軍7,300人,海軍1,100人,空軍2,300人)パラ・ミリタリー8,000人(治安・防衛省)
(3)国防費
295百万ドル

経済

1 主要産業

農林牧畜業(コーヒー,バナナ,パーム油,養殖エビ等)

2 名目GDP

215億ドル(2016年:世銀)

3 一人当たりGDP

2,361ドル(2016年:世銀)

4 経済成長率

3.6%(2016年:世銀)

5 消費者物価上昇率

3.93%(2017年:中銀)

6 失業率

7.4%(2016年:国家統計院)

7 総貿易額

(1)輸出(F.O.B)
8,674.9百万ドル(2017年:中銀)
(2)輸入(C.I.F)
11,323.5百万ドル(2017年:中銀)

8 主要貿易品目

(1)輸出
コーヒー,バナナ,メロン,パーム油,養殖エビ,養殖淡水魚
(2)輸入
燃料類,機械・電気部品及び関連製品,化学工業製品

9 主要貿易相手国

(1)輸出
1位 米国(34.4%),2位 ドイツ(8.9%),3位 ベルギー(7.7%),(日本(0.4%))
(2)輸入
1位 米国(40.3%),2位 グアテマラ(10.4%),3位 中国(8.5%),(日本(0.9%))

(2017年:中銀)

10 通貨

レンピーラ(L)

11 為替レート

1$=23.65レンピーラ(2017年平均:中銀)

12 対外債務

6,120百万ドル(2016年:中銀)

13 経済概況

  • 1998年,中米を襲ったハリケーン・ミッチにより,約36億ドル(1998年名目GDPの約68%にあたる)という未曾有の被害を被ったが,国際機関等の支援もあり復興。
  • 拡大重債務貧困国(HIPC)イニシアチブの対象国であり,2005年3月にIMF理事会,同年4月には世銀理事会において完了時点に到達したことが承認された。その結果,国際機関(プレッジ額は約3億ドル),各国(予定額940百万ドル)による債務免除が実施されることとなった。日本は,計約581億円の債務免除を行った。
  • コーヒー,バナナ等の伝統産業への依存度は未だ高いが,これから脱却するため,新規産業の育成を図っており,マキラ(保税加工区)における製造業(特に繊維)や観光業が注目されている。
  • 在米ホンジュラス人(約100万人)からの本国送金も急増しており,2017年の送金額は約43億ドル(GDPの19%に相当)。
  • 近年は国際経済危機の影響により建設業やマキラ産業が打撃を受け,2009年6月のクーデター後は国際協力の停止の影響も出て,国内経済は厳しい不況に陥った。経済状況の立て直しが急務の課題。
  • 2006年,米・中米・ドミニカ共和国自由貿易協定(DR-CAFTA)が発効。2013年8月に中米・EU連携協定が発効。2016年10月には太平洋同盟への正式加盟を申請。2018年2月21日には中米・韓国FTAが締結された。

経済協力

1 日本の援助実績

  • (1)有償資金協力(2016年度まで,E/Nベース) 507.74億円
  • (2)無償資金協力(2016年度まで,E/Nベース) 775.87億円
  • (3)技術協力実績(2016年度まで,JICA経費実績ベース) 438.08億円

2 主要援助国(2013年,単位:百万ドル)

  • (1)米国(91.23)
  • (2)カナダ(23.36)
  • (3)ドイツ(18.91)
  • (4)スイス(18.36)
  • (5)日本(14.02)

二国間関係

1 政治関係

 伝統的に友好関係。1935年2月外交関係樹立。1941年12月からの外交関係中断を経て,1953年10月外交関係再開。1967年相互に大使館開設。1971年我が方大使館実館設置。

 1998年,ハリケーン災害の人道援助のため,日本は国際緊急援助隊として初となる自衛隊の医療部隊をホンジュラスに派遣。約4千人の診察と約3.3万平米の防疫を行った。

 2015年は外交関係樹立80周年,日・中米交流年であり,双方において40件以上の記念事業が実施された。

2 経済関係

対日貿易
(1)貿易額(2017年:財務省貿易統計)
輸出:40.07億円
輸入:98.05億円
(2)主要品目
輸出:コーヒー,メロン,えび等
輸入:自動車,鉄鋼,自動車部品等

3 文化関係

  • 一般文化無償累計(28年度まで)  19件 10.2億円
  • 草の根文化無償累計(28年度まで) 7件 5,580万円

4 在留邦人数

182人(2017年10月現在)

5 在日ホンジュラス人数

230人(2017年6月現在:法務省)

6 要人往来

(1)往訪(1990年以降)
年月 要人名
1990年 斉藤十朗特派大使(カジェハス大統領就任式)
1991年 杉浦正健衆議院議員
渡海紀三朗衆議院議員
1992年 小渕恵三衆議院議員,杉浦正健衆議院議員
三原朝彦衆議院議員,新盛辰雄衆議院議員
木間章衆議院議員,藤原房雄衆議院議員
1994年 山下徳夫特派大使(レイナ大統領就任式)
1998年 綿貫民輔特派大使(フローレス大統領就任式)
町村外務政務次官(ハリケーン見舞い)
1999年 愛知和男衆議院議員
2002年 清水嘉与子特派大使(マドゥーロ大統領就任式)
2003年 清子内親王殿下
2005年 有馬龍夫政府代表(日本・ホンジュラス外交関係樹立70周年記念式典)
小平忠正衆議院議員
2006年 鳩山邦夫特派大使(セラヤ大統領就任式)
2007年 山際大志郎衆議院議員
2012年 加藤敏幸外務大臣政務官
2014年 石原宏高外務大臣政務官(エルナンデス大統領就任式特派大使)
2015年 宇都隆史外務大臣政務官(日本・ホンジュラス外交関係樹立80周年記念式典)
眞子内親王殿下
2017年 武井俊輔外務大臣政務官
2018年 岡本三成外務大臣政務官
(2)来訪(1990年以降)
年月 要人名
1990年 イリアス国会議長
カステリャーノス厚生相
マルティネス予算企画相
カスティーリョ大統領顧問
メンブレーニョ通信・公共事業運輸相
カジェハス大統領(即位の礼)
カリアス外相(即位の礼)
1991年 メディーナ経済相
ビジャヌエバ大蔵相
マドゥーロ中銀総裁
ヌフィオ天然資源相
1993年 カリアス外相
チャイン経済貿易相
1994年 パス外相
1995年 ヘレサノ副大統領
1997年 レイナ大統領(実務訪問賓客)
1999年 フローレス外相(台湾訪問帰路立ち寄り)
2003年 バトレス文化相
ピエレフ観光相
ロドリゲス枢機卿
パンティング環境相
2004年5月 マドゥーロ大統領(実務訪問賓客)
2005年3月 ロサ・バウティスタ外相(外務省賓客)
2005年4月 マドゥーロ大統領(IDB沖縄総会)
2005年8月 マドゥーロ大統領,ロボ副大統領,フォルティン外相(日本・中米首脳会談)
2007年10月 メサ厚生相
2010年10月 クエジャル環境相(COP10)
2011年2月 アルバレス・テグシガルパ市長(国民党党首)
2013年2月 クエジャル天然資源・環境相
2014年11月 エスコト教育相(持続可能な開発のための教育に関するユネスコ世界会議)
2015年3月 アルバラード緊急事態対処常設委員会(COPECO)長官(第3回国連防災世界会議)
2015年5月 セラト財務相
2015年7月 エルナンデス大統領(実務訪問賓客),コラーレス外相,リベラ経済開発相,オルドニェス・インフラ公共事業相

7 二国間条約・取極

  • 1974年 査証相互免除取極
  • 1975年 青年海外協力隊派遣取極
  • 2007年 技術協力協定
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