報道発表
アルメニアに対する無償資金協力
「消防機材整備計画」に関する書簡の交換
平成29年9月7日
1 9月6日(現地時間同日),アルメニア共和国の首都エレバンにおいて,我が方田口栄治駐アルメニア大使と先方ダヴィト・トノヤン非常事態大臣(Mr. Davit Tonoyan, Minister of Emergency Situations)との間で,15億4,000万円を供与限度額とする無償資金協力「消防機材整備計画」(The Project for Improvement of Fire Fighting Equipment)に関する書簡の交換が行われました。
2 アルメニアでは,自然災害が頻発し,地方における開発を妨げる要因となっていることから,災害対策が優先課題となっています。特に,地方部では,焼畑農業に起因する山火事が頻発していますが,坂道が多く高低差が大きい地域や都市特有の消火活動に適している機材が不足している上,同国が現有している消防機材の多くは老朽化及び機能低下が著しく,安全上の欠陥を抱えており、迅速な消火活動に支障を来し,被害拡大につながっています。
3 この協力は,同国における災害対策の優先地域(ロリ地方,シラク地方,シュニク地方)に消防車両・機材等の整備を行うことにより,消防活動の改善を図り,もって防災対策の強化に寄与することが期待されます。
(参考)アルメニア共和国基礎データ
アルメニアは面積約2万9,800平方キロメートル(四国よりやや大きく,九州よりやや小さい),人口約300万人(2016年,国連人口基金),一人当たり国民総所得(GNI)3,880米ドル(2016年,世界銀行)。